やまゆり園 建て替え構想費1500万円 再生へ県補正予算案

 神奈川県相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件を受け、県は26日、園の施設建て替えに向けた基本構想策定費と共生社会実現を推進する事業費を盛り込んだ2016年度一般会計補正予算案を県議会第3回定例会に追加提案した。黒岩祐治知事は提案説明で「障害者差別をなくし、『ともに生きる社会かながわ』を目指してきた県の取り組みは微動だにしない。そんな断固たる思いをメッセージとして全国に向けて強烈に発信したい」と述べた。

 一般会計補正予算案の総額は6500万円で、このうち同園施設の建て替えに向けた園再生基本構想策定費に1500万円を計上した。基本構想は、園の再生のコンセプトや施設整備計画案、再生にふさわしい新たな園のイメージを描くという。

 障害者差別を解消し、共生社会実現への取り組みを進める「ともに生きる社会推進事業費」には5千万円を計上。新聞に共生社会実現に向けた意見広告の掲出や、発信力のあるアーティストらの協力を得て、17年度に開催予定する「共生フェスタ」の準備を行う。

 県は、事件のあった居住棟2棟と管理棟を現在地で全面的に建て替える方針を決定。16年度に基本構想を策定、17〜18年度に基本・実施設計、19〜20年度に新築工事を行う予定。総工費は60億〜80億円と見積もっている。