80年親しまれた市庁舎 川崎市が「さよならイベント」開催へ

80年親しまれた市庁舎 川崎市が「さよならイベント」開催へ

建てられた当時の市役所本庁舎。現在の4階建てではなく、3階建てと2階建てとなっていた(川崎市提供)

 川崎市は10月14〜16日の3日間、高層の庁舎に建て替えるために年内にも解体する市役所本庁舎(川崎区宮本町)で「さよならイベント」を開く。80年近く市民に親しまれてきた市庁舎の魅力を味わってもらおうと、歴史を振り返るトークイベントや庁舎見学会、コンサートなど多彩な催しを企画している。

 イベントは午前9時〜午後5時(14日は午後1時〜)。入場無料で予約不要だが、一部の企画は当日先着順となっている。

 庁舎のシンボルである時計塔内部の鉄骨階段の一部を初公開。高さ36メートルある時計塔は戦時中は迷彩色に塗られ、敵機監視のために防空監視哨員が詰めたことで知られる。3日間で全5回開催し、先着順で案内する。

 また1959年の増築時の設計者や元防空監視哨員が思い出を語るイベントは15、16日午前10時45分から。川崎市在住のピアニスト小川典子さんのコンサートを15日午後2時から開く。本庁舎の壁に自由に落書きするアートイベントや市民から寄せられた写真展も行われ、ガイド付きの庁舎見学ツアーもある。

 市は約430億円を投じ、耐震性能に問題がある現在の本庁舎の解体後に116メートル以下の超高層棟と低層棟を建設。最短で2022年度の完成を目指し、複数の民間ビルに分散した本庁舎機能を集約する予定。本庁舎の解体後に時計塔を含む外観の一部を1938年の建築時の姿で低層棟に再現する。