緊急時の防犯策指南 相模原殺傷事件受け

緊急時の防犯策指南 相模原殺傷事件受け

刺股の使い方を実演する港南署員=県立精神医療センター

 相模原市緑区の障害者施設での殺傷事件を受け、神奈川県立精神医療センター(横浜市港南区)は17日、防犯対策の講演会を開いた。約300人の患者を預かる看護師ら67人が緊急時の防犯と連絡体制の重要性を学んだ。

 NPO法人県防犯セキュリティ協会の理事で防犯設備士の伊東俊二さんが講演。同事件で窓ガラスを割って侵入した容疑者の手口を例に、院内にオートロックシステムや防犯カメラの設置を呼び掛けた。出入り口の破壊を検知し、関係者に通報する侵入警報設備について「夜間はスタッフも限られる。(施設の)責任者にも信号が行くようにするとよい」と助言した。

 港南署の生活安全課員は事件当時、職員が拘束されて110番通報が遅れたことに触れ、通報できない場合は系列の医療機関や地域住民に伝えるなど外部に情報伝達できる体制の構築を訴えた。刺股で不審者を取り押さえる訓練も行った。

 看護師の十日市知識さん(27)は「侵入者を攻撃に至らせない対応が必要だと感じた。緊急時に連絡するため、地域との連携を大切にしたい」と話していた。