私的流用187万円 特別監査で判明 横浜市

 全国で保育園を運営する社会福祉法人「夢工房」(兵庫県芦屋市、黒石誠理事長)が神奈川県横浜市から不適正経理を指摘され、同市内での保育所新設を取りやめた問題で、市は19日、同法人が市内3カ所で運営している保育所の特別指導監査結果を発表した。2011年から15年度の会計で、不適切な支出が678件(約576万円)あり、少なくとも71件(約187万円)は私的流用の可能性が極めて高いとしている。3園とも理事長の妻が通帳や印鑑を所持し、管理運営を統括していた。

 市は同法人に対し、理事長の妻に損害額の請求を行うほか、会計ルールの見直しなど運営改善に取り組むよう通知した。同法人に補助金を支出しており、刑事告発も検討する。3園の運営に影響はないという。

 市こども青少年局監査課によると、特別指導監査は8月31日に実施。理事長の妻は婦人服や家具、家電、子ども服などを保育所での備品購入と偽装して支出していた。

 この問題を巡り、同法人は来年4月に同市鶴見区で開所を予定していた保育所新設(定員120人)を8月下旬に断念。市は定員枠を他施設でカバーするとしている。