来夏の群馬県知事選挙への立候補をブログで表明。自民党の"歌うグレイテストショーマン"山本一太『政経セミナー&ライブツアー2018』に密着!

来夏の群馬県知事選挙への立候補をブログで表明。自民党の"歌うグレイテストショーマン"山本一太『政経セミナー&ライブツアー2018』に密着!

プロミュージシャンのサポートを受けて、オリジナル曲『エイシア』を熱唱。バックで流れる自作のミュージックビデオが超クール!

「魂で響き合う政治がある」。そんな文言が添えられたポスターはどっからどう見てもミュージシャン!

組閣前夜、群馬が生んだ政界のヒーローの地元凱旋ライブに密着した!

* * *

■ミュージックビデオはすべて本人映像!

先日、取材で群馬に行くと、駅前のそば屋のガラスにすごいポスターを見つけた。

「山本一太(いちた)政経セミナー&ライブツアー2018」

ギターを持ってシャウトする山本一太参議院議員のポスターだ。ツアーは入場料無料で全6回。まだ間に合う、行かねば!

内閣改造を翌日に控えた10月1日午後7時。記者は前橋市民文化会館にやって来た。駐車場は満車。受付で取材に来た旨を伝えると楽屋に案内され、なんと、いきなり山本議員に会えてしまった。議員が少し驚いた顔で記者を見る。

「週プレ? いいですよ。でも......優しく取り上げてよ。昔、すごく批判されたの。よく覚えているから!」

さすがの記憶力と大人の対応。挨拶をしてホールに入ると、すでに会場には800人が着席していた。

時計の針が午後7時を指すと、ステージ中央のスクリーンに「ヒーロー」の文字が。間もなくドラムとギターのイントロに合わせて一太議員が舞台袖から飛び出した。群馬が生んだ政界のヒーローに会場から拍手が巻き起こる。

スポットライトを浴びた一太議員が体全身でリズムを取りながら熱唱したのはウルフルズの『ヒーロー』。さすが東芝EMIからCDを発売しているだけあって歌はうまい。

歌の最中、スクリーンにはミュージックビデオが流れていたのだが、よく見ると出演者はウルフルズではない。山でのランニング、テニス、野球、卓球、サイクリング、畑でのキュウリもぎ、牛の乳搾り......やっているのはすべて一太議員だ! カッコいい。

曲がクライマックスを迎え「イェ〜〜!」と絶叫する一太議員だったが、まだ1曲目とあって聴衆のノリは重め。

歌い終えると会場から拍手が起きるが、余韻に浸る間もなく山本議員が話し始める。

「最初から歌でスタートさせていただきました政経セミナー&ライブ......」

ここから多弁な山本議員のマシンガントークが続く。

「今日は市議や市長も来ています。国会議員も来ています。でも、話すのは私ひとりです」

「政治集会ってつまんないでしょ。来賓の挨拶が長くて。今回は『来てみたら面白かった』と思われる会にしたい。途中で帰らないでね」

今回、5回目を迎えたライブツアーだが、聴衆は1回目が1300人、2回目が700人、3回目が400人、前回1400人でいずれも超満員だとか。

さらに、こんな重大発表も。

「最初にお届けした『ヒーロー』ですが、実はウルフルズの事務所と相談してカバーさせてもらいました。来年の選挙まで私のイメージソングです

聴衆が反応する間もなく、ライブツアーは続く。

■アンコールの時間も惜しんで熱唱!

その後、一太議員はスクリーンを使って政治や経済に絡めたプレゼンをスタート。一応、「政経セミナー」ですから。それが終わるとゲストの丸川珠代参議院議員が登壇して東京五輪について対談。ここで一太議員は途中で石破茂衆議院議員、森喜朗五輪組織委員長、小池百合子都知事の口まねをする芸達者ぶりを見せるが、トークのスピードが速すぎて聴衆が笑うタイミングを逸していた。もったいない!

対談後はオリジナル曲『マルガリータ』の制作背景を政治と絡めて紹介し熱唱。続いてスターダスト☆レビューの名曲『木蘭の涙』を情感たっぷりに歌い上げた。

完全にコンサートモードに突入かと思いきや一転、今度は前橋をどうやって売り出すかというプレゼンを開始。

「前橋発のクールジャパンコンテンツはソースカツ丼。最初に作ったのは東京のお店ですが、そんなことはいいんです。『前橋から』と言い切ることが重要なんです

そんなんでいいの!?と思いつつも、地元の可能性をプレゼンされた聴衆はうんうんうなずいている。

「えー、しゃべりすぎたのでそろそろ歌います」

プレゼンの合間に歌なのか、歌の間にプレゼンなのか。よくわからないまま『夜空ノムコウ』と、アジア諸国に思いをはせるオリジナル曲『エイシア−ASIA−』を熱唱。ミュージックビデオはタイ・アユタヤの世界遺産の前で撮影という手の込みようだ。

開始から約2時間が経過。

「これが最後の曲です」と1999年に日韓関係を思って作ったオリジナル曲『一衣帯水』を歌い上げ、とうとうフィナーレかと思いきや......。

「下がってアンコールしてもらう時間がないので、もう1曲歌います。外務政務次官のときに作った『世界がどんなに変わっても』。聴いてください!」

結局、オリジナル曲を含めた計7曲を歌い上げ、政策トークも満載。やや情報量が多すぎて聴衆はついていけてなかった気もするが、おなかいっぱいなライブツアーだった。

終了後に一太議員を直撃。

「とにかく政策セミナーを変えたくて。今日はなんとか形になったね」

――昔の曲が多めでしたが、今の気持ちは歌わないんですか?

「何曲か作ってます。来年発表するから楽しみにして」

――明日は内閣改造ですが、ライブツアーなんてやってていいんですか?

「(入閣は)ないない! ありえない! 電話の電源も切ってるから(笑)」

翌日、山本議員の予想は的中。今から新曲が楽しみだ。

●山本一太(やまもと・いちた) 
1958年生まれ。60歳。群馬県草津町出身。中央大学法学部卒業後、米ジョージタウン大学大学院修士課程修了。1995年に参議院議員初当選。当選4回。安倍応援団として知られ、2012年に内閣府特命担当大臣として初入閣。現在は自民党総裁ネット戦略アドバイザー

取材・文・撮影/畠山理仁

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