「県民の気持ち踏みにじる」 翁長知事、稲田防衛相に上告理由伝える

「県民の気持ち踏みにじる」 翁長知事、稲田防衛相に上告理由伝える

就任後に初来県した稲田朋美防衛相(左)に要望書を手渡す翁長雄志知事=24日午後2時30分ごろ、県庁

 翁長雄志知事は24日午後、初来県中の稲田朋美防衛相と県庁で会談した。翁長知事は22日のハリアー本島東沖墜落事故について抗議し、原因究明までの飛行停止などを求めた。名護市辺野古の埋め立てを巡る不作為の違法確認訴訟で23日に最高裁に上告したことも伝え「地方自治制度を軽視し、県民の気持ちを踏みにじる不当なものだ」と述べた。米軍北部訓練場の米軍ヘリコプター着陸場(ヘリパッド)建設には「十分な説明がないまま、法的根拠もはっきりしない中で、自衛隊ヘリを導入するなど容認しがたい状況が続いている」と政府の姿勢を批判した。
 稲田防衛相はハリアー墜落で、在日米軍のチャールズ・G・シュローティ副司令官に原因究明と公表、再発防止策を求めたと説明し「安全確認されるまで飛行停止は当然だと申し上げ、確認できたと思う」と述べた。米軍普天間飛行場の移設については「安倍政権は普天間の危険除去のために辺野古の移転を方針としている。裁判手続きを進めながらも、しっかり意見交換を続けていくことが重要だ。見解の相違はあるが、一つ一つ目に見える形で安倍政権は負担軽減に真剣に取り組んでいる」と強調した。
 ハリアー墜落への抗議で翁長知事は、これまでの事件事故後の政府の対応も引き合いに「ほとんど申し入れが無に帰している。県民も怒りを持ちながら、うつろな目で行方を注視している」と述べ、実効性ある再発防止策に取り組むよう求めた。
 翁長知事はハリアー墜落の抗議のほか、普天間飛行場の県外移設やオスプレイの配備撤回など11項目にわたる要望書を稲田防衛相に手渡した。会談には浦崎唯昭副知事、安慶田光男副知事らも同席した。【琉球新報電子版】

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