投票所に鉛筆100万本、混雑状況をSNS発信…知事選で感染対策あれこれ

投票所に鉛筆100万本、混雑状況をSNS発信…知事選で感染対策あれこれ

新型コロナ対策で記載台の間隔が空けられた投票所(神戸市中央区で)

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中で行われた兵庫県知事選では、県や各市町の選挙管理委員会が、感染防止対策に力を注いだ。

 県選管は5月、各市町選管向けの説明会で、投票所への消毒液の設置やスタッフのマスク着用、会場の換気や記載台の定期的な消毒などを求めた。また、投票者の「密」を回避しようと、期日前投票所も前回選(2017年)より8か所多い178か所に設けた。

 神戸市は接触感染を防ぐ目的で、筆記具の持参を呼びかけたほか、投票所に使い捨ての鉛筆を約100万本用意。鉛筆は回収して消毒し、10月の市長選や秋までに行われる衆院選で再利用するという。

 播磨町はホームページなどで期日前投票所と当日の投票所の混雑状況を発信。加古川市も期日前投票所の待ち時間などをSNSで知らせる取り組みを導入した。

■郵便投票 利用1人

 6月の特例法の成立で、自宅やホテルで療養中のコロナ感染者に認められた郵便投票を利用したのは、海外から帰国して待機中の1人にとどまり、療養者の利用はなかった。

 希望者は投票日の4日前までに外出自粛要請などの証明書類を添えて、投票用紙を選管に請求する必要がある。投票用紙は家族などに依頼して返送する仕組みで、常磐大の砂金祐年(さちとし)教授(政治学)は「制度が煩雑で、体調に不安のある感染者にとって投票を困難にしている。衆院選に向け、制度の周知を図るとともに、利便性を高めるための議論が必要だ」としている。

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