政府と自民の風通しを良くしたい…「政高党高」目指す首相、麻生氏・茂木氏と頻繁に会談

政府と自民の風通しを良くしたい…「政高党高」目指す首相、麻生氏・茂木氏と頻繁に会談

首相 麻生氏らと頻繁に会談

政府と自民の風通しを良くしたい…「政高党高」目指す首相、麻生氏・茂木氏と頻繁に会談

(写真:読売新聞)

 岸田首相が、自民党の麻生副総裁、茂木幹事長と頻繁に会合を重ねている。政策決定が首相官邸主導で進む「政高党低」から脱却し、政府と党で緊密に連携して歩調を合わせる「政高党高」を目指す考えだ。

 首相は22日昼、麻生、茂木両氏と東京都内のホテルの日本料理店で会食し、今後の政権運営や12月召集の臨時国会への対応などについて話し合った。16、18日にも党本部に出向いて両氏と面会したばかりで、頻度の高さが目立つ。

 22日の会食には松野官房長官が同席した。首相と官房長官という政府のツートップが党幹部との会食で席を並べることも珍しく、政府・自民党間の風通しを良くしたいと考える首相の意向が強く表れた。

 歴代最長政権となった安倍内閣では官邸主導が進む一方、党運営は二階俊博・元幹事長が一手に担った。政府と党の調整役は主に官房長官の役割だった。重要な政策決定の際は二階氏が官邸を訪れることが多く、「党は政府の下請け機関ではない」(中堅議員)との不満がたまっていた。

 首相は就任後、政府と党の関係を「車の両輪」と表現し、「『政高党高』があるべき姿だ」と語っている。党幹部の一人は「今後もこの顔ぶれで会合をする機会が多くなる」と述べており、首相や麻生、茂木氏らによる会合は今後、定例化される見通しだ。

 首相にとって、両氏との連携強化は政権基盤の安定にもつながる。麻生氏は党内第2派閥の麻生派(53人)を率い、茂木氏が会長に就く予定の竹下派(51人)は第3派閥だ。首相は最大派閥の安倍派(93人)会長に就いた安倍元首相とも関係を保っており、首相が率いる第5派閥の岸田派(42人)と3派を合わせれば、党内議員の約6割を占める。麻生、茂木両氏の関係も良好で、首相は当面、両氏との関係を軸に党運営にも目配りしていくとみられる。

 もっとも、首相側の配慮が過ぎれば、党の影響力が強くなりすぎるとの指摘もある。ある経済官庁の幹部は「政高党低の解消はいいが、党高政低になるのはよくない。政策決定では両者のバランスが重要だ」と指摘している。

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