北ミサイル「極超音速」開発加速か…韓国軍は「マッハ10」と推定

北ミサイル「極超音速」開発加速か…韓国軍は「マッハ10」と推定

(写真:読売新聞)

 日本政府は、北朝鮮が今年に入り、弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体を相次ぎ発射したことで、極超音速技術の開発を「加速させている可能性が高い」とみて警戒を強めている。

 林外相は11日の記者会見で「弾道ミサイルの度重なる発射を含む一連の北朝鮮の行動は日本と地域、国際社会の平和と安全を脅かす」と述べ、強く非難した。

 極超音速ミサイルは変則軌道で、地上のレーダーでは捕捉しにくい低空を高速で飛行する。こうした技術は中国やロシアが先行しているとされる。

 北朝鮮は昨年9月、極超音速ミサイルの発射実験を初めて実施。韓国の聯合ニュースによると、飛行速度はマッハ3(音速の3倍)程度で「失敗した」という。

 北朝鮮は今月5日に発射したミサイルも極超音速ミサイルだと主張した。だが、韓国軍は飛行速度をマッハ6と推計し、「一般的な弾道ミサイル」と評価。米国務省も「差し迫った脅威をもたらすものではない」と評し、北朝鮮の技術は確立されていないとしていた。

 ただ、今回のミサイルは、韓国軍がマッハ10程度に達したと推計する。同じ地域で発射されたため、5日の追加実験との指摘もある。韓国軍は速度が増したことで「技術レベルが進展した」とみる。

 1週間で2回目のミサイル発射は「米韓両国に反発し、核・ミサイル開発の成果を国内外に誇示する狙いがある」(自衛隊幹部)との見方も出ている。

 北朝鮮は、昨年9月に列車からのミサイル発射、昨年10月には潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の新技術を導入したと主張し、ミサイルの多様化を進める。北朝鮮は冬季の訓練期間中で、日本政府関係者は「試射を重ねて性能が向上すれば、日本への脅威は増す」と懸念する。

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