岸田首相、尹錫悦大統領と30分間「懇談」…健全な日韓関係に戻す必要性で一致

岸田首相、尹錫悦大統領と30分間「懇談」…健全な日韓関係に戻す必要性で一致

20日、国連総会で一般討論演説を行う岸田首相(AP)

 【ニューヨーク=藤原健作、溝田拓士】岸田首相は21日午後(日本時間22日未明)、米ニューヨーク市内で韓国の尹(ユン)錫(ソン)悦(ニョル)大統領と約30分間の「懇談」を行った。両首脳は、「元徴用工(旧朝鮮半島出身労働者)」問題などを念頭に、両国の懸案を解決し、健全な日韓関係に戻す必要性を共有した。

 両首脳は、「日韓関係を未来志向で発展させていく」として、外交当局に両国間の協議を加速するよう指示し、首脳間でも意思疎通を継続することを申し合わせた。「現下の戦略環境において日韓は重要な隣国である」との認識を確認したほか、日韓、日米韓の協力を推進し、北朝鮮への対応でも連携することで一致した。尹氏は、拉致問題の解決に向けた日本の取り組みに改めて支持を表明した。

 両首脳の対話は、6月にスペインのマドリードで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて短時間、会話を交わして以来となる。

 今回の「懇談」は、着席形式で行われた。日本政府は、元徴用工問題の解決が見通せない中での首脳会談は時期尚早と判断し、正式な「会談」ではなく非公式の「懇談」と説明している。一方、韓国大統領府は「初の略式会談を行い、お互いの関心事について意見交換した」と発表した。

 韓国政府は、元徴用工問題に関し、官民協議会を設置するなどして対応を検討している。日本政府は今後の首脳間の対話について、引き続き韓国側の出方を注視する考えだ。

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