安倍氏国葬に海外首脳級の参列相次ぐ、目立つ「インド太平洋」賛同国…岸田首相は弔問外交に意欲

安倍氏国葬に海外首脳級の参列相次ぐ、目立つ「インド太平洋」賛同国…岸田首相は弔問外交に意欲

22日、ニューヨーク証券取引所で講演する岸田首相(AP)

 政府が27日に実施する安倍晋三・元首相の国葬(国葬儀)について、海外から参列する要人の顔ぶれが固まった。安倍氏が掲げた「自由で開かれたインド太平洋」構想に賛同する関係国からの参列者が目立ち、首相経験者の英国のメイ氏や豪州のターンブル氏ら元首脳も名を連ねた。

 岸田首相は22日の米ニューヨークでの記者会見で「各国への礼節を尽くし、我が国への信頼を高めるものになるよう全力を尽くしていきたい」と述べ、国葬の前後に行う弔問外交に意欲を示した。

 政府は23日、首相が国葬に参列する9か国首脳、1国際機関の代表と26日に個別に会談すると発表した。同日に米国のハリス副大統領と会談し、夕食を共にする方向で調整している。

 安倍氏は首相時代、中国の台頭を念頭に同構想を掲げ、先進7か国(G7)や豪州、インドなど関係国との連携強化を図った。国葬には、豪州からターンブル氏を含む首相経験者3人とアルバニージー首相が参列する。インドからはモディ首相、カナダのトルドー首相、シンガポールのリー・シェンロン首相も来日する。

 一方、動向が注目された中国は万鋼・全国政治協商会議副主席を派遣する。万氏は共産党員ではなく、エリザベス英女王の国葬に参列した王岐山(ワンチーシャン)国家副主席より序列が低い。安倍氏が現職の首相ではないことを考慮した人選とみられる。

 台湾は蘇嘉全・台湾日本関係協会会長を参列させる。中国が反発することを考慮して現職の高官らの派遣は見送ったようだ。蘇氏は立法院長(国会議長)を務めた与党・民進党の有力者で、蔡英文(ツァイインウェン)総統に近い。

 ロシアは、シュビトコイ・国際文化協力担当大統領特別代表が参列する予定だ。

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