老後2千万円問題、麻生氏「不安あおり重々反省」

老後2千万円問題、麻生氏「不安あおり重々反省」

衆院財務金融委員会に臨む麻生財務相(左)(14日午後、国会で)=吉川綾美撮影

 衆院財務金融委員会は14日、老後に2000万円の資金が必要とした金融審議会の報告書について質疑を行った。麻生金融相は「赤字になる、生活ができなくなると不安をあおったことが一番の問題で、表現の仕方は重々反省したい」と釈明した。

 報告書には、65歳で定年退職して95歳まで生きる夫婦の場合、30年間で約2000万円が不足するとの試算が盛り込まれている。

 麻生氏は報告書の内容について「あたかも公的年金だけでは月々5万円足りないと述べている。我々は公的年金が老後の基本中の基本だと思っており、政府のスタンスとかなり違う」と語り、政府として参考にしない考えを強調した。

 報告書を受け取らない理由については、「著しい誤解が収まるような雰囲気もなく、不安を一掃しないとさらにおかしな話になると思い、私の判断で決めた」と述べた。

 金融庁の三井秀範企画市場局長は、報告書の原案を金融庁で作成したことを明らかにした上で、「高齢者のライフスタイルは様々で、数字を単純に比較して議論したことはミスリードだったと反省している」と謝罪した。

 参院の財政金融委員会も18日、報告書に関する質疑を行う。