都知事選、17日間の論戦終了…コロナ禍のなか異例の選挙戦

 東京都知事選(5日投開票)は4日、選挙戦最終日を迎え、各候補は17日間にわたる論戦を締めくくった。新型コロナウイルスが再び感染拡大の兆しを見せる中での異例の選挙戦となり、各候補は4日夜まで、コロナ対策を中心に最後の訴えを繰り広げた。

 れいわ新選組代表の山本太郎候補(45)は午後6時45分から新宿駅前で最後の演説に臨んだ。重度の障害を持つ同党の木村英子参院議員らとともに、「誰もが生きられる社会を実現しないといけない」と訴えた。JR八王子駅前などでも演説し、コロナ禍で「このままでは大不況がやってくる」とし、「大胆な財政出動が必要だ。国がやらないなら東京都がやる」と声を張り上げた。

 現職の小池百合子候補(67)は感染拡大防止のため、4日も街頭には出ずに最後まで「オンライン選挙」に徹した。インターネット上で災害対策を説明する動画などを公開し、「災害に強い東京を実現する」と強調。水害を防ぐための地下調節池や河川監視カメラなどの増設を訴えた。「最後のメッセージ」と題した動画では、感染拡大の第2波に備え、「都民の命と健康を守る」と語りかけた。

 元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児候補(73)は、午後7時半から都庁前で最後の街頭演説に立った。新型コロナを巡る小池都政の初動対応に加え、患者を受け入れた都立病院の独立行政法人化計画への批判を繰り広げ、「本当に都民の命や健康を守ろうとしているのか疑問だ。経済効率性よりも都民の命や暮らし、人権を大切にする社会に転換していかなければならない」と訴えた。

 前熊本県副知事の小野泰輔候補(46)は、繁華街や駅前を分刻みで巡った。最後の訴えの場に選んだのは、出身地に近いというJR目黒駅前。この日15か所目の演説となり、「今の都知事では都民は幸せにならない」と現職の小池氏を批判した。「東京で民主主義を発展させる機会を作ろうと思った。うわべだけの人が選ばれる民主主義を終わらせたい」と、約20分間にわたって声を張り上げた。

 NHKから国民を守る党党首の立花孝志候補(52)は、東京を離れており、街頭での活動は行わなかった。4日に公開した動画では、国際オリンピック委員会(IOC)に東京五輪・パラリンピックの再延期を要請することなどを主張した。

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