渡辺主筆、戦争体験「書き残していかないといけない」…NHK番組で語る

 NHKは9日夜の「NHKスペシャル」で、渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆のインタビュー番組を放送した。3月に放送された「昭和編」に続くもので、「戦争と政治」をテーマに制作した。

 読売新聞が2005年から1年間かけて大型連載「検証 戦争責任」に取り組んだことについて、渡辺氏は「何百万人も殺して、日本中を廃虚にした。その連中の責任を問わなくて、いい政治ができるわけない」と指摘。「若い人たちに戦争を知らせないといけない、戦争責任のキャンペーンをやらないと進まないというのが僕の気持ちだった」と明かした。

 そのうえで、「戦争のことはまだ伝え切れていない。だから、書き残していかないといけない」と述べ、戦争体験を伝え続けることの意義を強調した。

 渡辺氏は番組で「軍国主義に抵抗した」旧制高校時代や「理由もなしにボコボコ殴られた」軍隊生活など、自らの戦争にまつわる体験を語った。

 また、政治記者として取材した吉田茂や鳩山一郎、池田勇人ら戦後の歴代首相は「みんな自由主義者、反戦派だった」と指摘。親交の深かった大野伴睦・元自民党副総裁について「戦時中から自由主義者、反戦・反軍主義者。だから、気が合った」と振り返った。

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