東京五輪海外チケット返金で混乱……「問題がこれから結構出てくる」小倉智昭が様々なチケットシステムを解説

キャスターの小倉智昭氏が3月30日、自身がスペシャルパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。東京オリンピック・パラリンピックでの海外向けチケットの払い戻し問題について、これまでの五輪取材経験をもとに語った。

オープニングイベントが行われた国立競技場、全景   =国立競技場 撮影日:2019年12月21日 写真提供:産経新聞社

ホテル航空運賃パッケージもキャンセル料発生の可能性

東京オリンピック・パラリンピックで海外からの一般観客受け入れ断念を受け、公式仲介業者からのチケット購入を巡って全額返金されないケースが起こり、一部で混乱が生じているとAP通信が報じた。

小倉)これはアメリカなどではすでに問題になっているようですが、販売手数料の部分はかえってこないっていう話があってそれはおかしいだろう。

それから、海外からの人っていうのはだいだい、ホテル航空運賃パッケージなんですよ。そうすると航空運賃パッケージの場合はキャンセル料を取られたりする可能性もあるので、なんでコロナの都合でオリンピックがこういうふうになったのに全額返さないんだってこれは当然問題になるでしょう。

日本でもこれからどうなるかですよね。観客日本人だけで5000人なのか1万人なのか、あるいは外国人観光客が入れない分そこまで埋めるのか。

東京五輪開幕まで1年。国立競技場の前に設置されたシンボルマーク。近くでは海外メディアが報道していた=2020年7月23日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

東京五輪開幕まで1年。国立競技場の前に設置されたシンボルマーク。近くでは海外メディアが報道していた=2020年7月23日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

豪華特典付き「ホスピタリティパッケージ」の対応は

小倉)それともうひとつは、スポンサー筋が大量に買っている「ホスピタリティパッケージ」ってのがあって、これ例えば開会式だと百数十万で売ってるんですね。そのチケットは確実に手に入る。パーティーだとか記念品だとかがつくというホスピタリティチケットが、日本は今結構売れてるんですよ。それが今のように飲食ができないとか言うようになると、広い会場でメダリストが出てきておしゃべりをしたりする中でみんなで酒を酌み交わして食事をするんですよ。ホスピタリティっていうのは。それの接待に使えないということになると、そういうホスピタリティテントが張れないとかいうことになると、それの払い戻しってどうやって決めるんだ。確かにこれもまた席料だけは取って席料も通常の価格じゃないわけですよ。上乗せしてる。確実に取れるっていうことからね。

例えば開会式と閉会式と陸上競技の決勝がすべてパッケージになったのは五百数十万ですよね。そういうのもあってゴルフ1日30万だったかな。バスケットの決勝30万とか40万とかそういう金額のチケットがあるんですね。そういうものは海外の大事なお客様のためにスポンサーが買っていたりする。それの問題とかって結構これから出てくると思うんです。一般の人はそういうのあんまり買わないのでわからないと思うんですけど、細かいこと言うと大変なことになりますよ。払い戻しだってこれからどうするのか。

森田耕解説委員)競技によって確かにチケットのプライオリティー全然違いますものね。

小倉)そうなんですよね。

増山さやかアナウンサー)購入した人はやっぱり全額返ってきてほしいって思うのは当たり前ですからね。

増山さやかアナウンサー、小倉智昭氏、森田耕次解説委員

海外では結構認められている公式ダフ屋

小倉)それとね、我々はオリンピックへ行くときに記者証っていってアクレディ(アクレディテーション)をもらうんですよ。ただ人気競技の場合、例えば水泳であるとか陸上の100m決勝とか400mリレー決勝とかっていうのはアクレディ以外に座席を持っていないと記者でも入れないんですよね。

森田)開会式閉会式とか。

小倉)そうだね。そのためにね、海外では結構ダフ屋が正式に認められていて、ワールドカップのサッカーなんかでもそうなんですけど、取材にどうしても小倉を行かせたいとかになって、無いチケットは、もうしょうがないから公式ダフ屋で買おうかっていうようなことが起こったりする。そういう人達はやっぱりチケットも買ってるわけですよね。

ただ人数が少ないからアクレディだけで取材できますよということになったら。それも払い戻すのかなとかなのですかね。

各メディアは、組織委員会に頼んである程度の枚数を確保してますよ。それは取材できないから。取材するのが仕事ですからね。そういう細かいことまで言ったら橋本聖子さんも大変だと思いますよ。

東京五輪・パラリンピックの開催に向けた5者協議で、IOCのバッハ会長(奥)のあいさつを聞く大会組織委員会の橋本会長=2021年3月3日午後、東京都中央区(代表撮影) 写真提供:共同通信社

海外向けチケット63万枚の払い戻し

森田)海外向けのチケットだけで63万枚と言ってますけどチケット収入が、この東京の組織委員会に入ってくるお金として大きいわけですものね。

小倉)900億円とか言われてますね。

森田)そうですね900億っていってますもんね。

小倉)大変だと思いますよね。

増山)あと数か月でカタをつけなければいけないっていう。

小倉)ただやらなければもっと赤字は出るでしょう。たぶん。今まで費やしていたお金が一銭の役にも立たないわけだから、その分は少しでも政府としては取り戻したいでしょうから、何が何でもやりたいという気持ちはわかりますよ。

森田)そのためにやっぱりワクチンを推奨してということになるわけですよね。

小倉)ただIOCもJOCもワクチンありきではないみたいな。

森田)そうですね、前提条件にはしない形に

小倉)してもいいと思うんだけどね。

森田)アメリカはどうも選手団はワクチンを打たせてから参加させるという方向になりそうなんですけれどもね。

小倉)途上国の場合はワクチンを打てといっても選手が打てる状況にないかもわからないし、そのへん公平にっていうことなんでしょうね。

増山)いずれにしても、本当に期間がないことですからね。この先どうなるかという注目をしていきたいと思います。

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