性風俗店も除外しなかった家賃補助〜熊本地震の経験をコロナ対応に活かした熊本市長の独自性とスピード感

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月15日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。熊本地震の経験を活かした熊本市・大西市長の新型コロナへの対応について解説した。

熊本地震の発生から5年を迎える熊本城の大天守。左は小天守=2021年4月13日午後、熊本市 写真提供:共同通信社

熊本地震を経験した熊本市の大西市長

熊本地震の「前震」から4月14日で5年、16日で本震から5年が経つ。熊本地震の経験を活かした熊本市・大西市長の新型コロナウイルスの対応が注目されている。

飯田)熊本地震から4月14日で前震から5年、16日が本震から5年になるということです。

鈴木)「もう5年」なのか、「まだ5年」なのか。私はやはり「まだ5年」だと思いますね。まだまだやらなければならないことがたくさんあると思います。

飯田)豪雨のときもあったし、本当にこの5年でさまざまなことがありましたが、熊本市の大西市長と鈴木哲夫さんはかなりのお知り合いだということですが。

熊本市議会終了後に記者会見した大西一史市長=2017年12月12日 熊本市役所 写真提供:産経新聞社

熊本地震の経験を新型コロナ対応に活かした

鈴木)そうです。大西さんは熊本地震を経験しているわけでしょう。いま新型コロナで全国の首長さんたちが力を試されているわけですが、コロナも災害と同じように有事です。あの地震を経験したことで、コロナの際、「何をすべきか」ということを大西さんはわかっていた。役所のなかで普通なら、条例をつくるにしても、予算をやるにしても1ヵ月くらい根回ししながらやるのを、コロナのときには、1週間くらいで仕上げたのです。これはやはり震災の経験があったからだと、ご本人も言っていました。

新型コロナウイルスの2回目のワクチン接種のため、用意された注射器=2021年3月11日午後0時52分、東京都目黒区の国立病院機構東京医療センター(代表撮影) 写真提供:産経新聞社

新型コロナウイルスの2回目のワクチン接種のため、用意された注射器=2021年3月11日午後0時52分、東京都目黒区の国立病院機構東京医療センター(代表撮影) 写真提供:産経新聞社

家賃の支援を熊本市独自に

鈴木)あの人の何がすごかったかというと、雇用調整助成金などで雇用にはお金が回っていた。だけど抜けていたのが家賃などの固定費だったのです。これに飲食業の人などは苦しんでいました。全国で初めてだったのですが、家賃の支援を独自にやったのですよ。

飯田)市独自で。

【熊本地震】益城町の総合運動公園では未だ車中泊での避難生活が続いている=2016年5月15日、熊本県益城町 写真提供:産経新聞社

性風俗店への家賃補助も出した

鈴木)さらに、当時も話題になりましたが、例えば風俗関係。ヨーロッパは、風俗に関わる人たちにも全部同じように補助金が出たけれど、日本では出なかった。大西さんはそこにも出したのです。

飯田)ここは行政がいろいろな人の目もあって、踏み込み難いところですよね。

鈴木)そういうところも助成まで1週間でやってしまう。これもあの地震のときの対応の経験なのです。災害を経験した教訓や経験が活きている。その象徴的な人が大西市長だと思います。

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