沖縄に期限を合わせる根拠は何なのか〜緊急事態宣言6月20日まで延長で調整

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月25日放送)にジャーナリストの有本香が出演。政府が緊急事態宣言を6月20日まで延長する方向で調整しているというニュースについて解説した。

閑散とする国際通り=2021年2月7日 沖縄県那覇市 写真提供:産経新聞社

緊急事態宣言、6月20日まで延長で調整へ

政府は新型コロナウイルス対策として東京や大阪など9都道府県に発出している緊急事態宣言について、5月末までの期限を延長する方向で調整に入った。5月23日に追加された沖縄に揃えて、6月20日までとする案が有力となっている。

飯田)今週に入って、このような報道が出始めました。このようにリークで空気をつくるということが続いていますね。

有本)沖縄に揃えて6月20日までにするという話ですが、その根拠は何なのでしょうか? 沖縄に揃えるというのは、ほとんど意味がないでしょう。

飯田)1都3県のように密接な関係があって、人の流れも多いようなところならわかるけれど。

政府は1年間、何をやって来たのか

有本)そのようなところならわかりますが、沖縄への行き来という問題ではいろいろな調整が必要なのかも知れないけれど、「沖縄に揃える」という意味はまったくわかりません。これほどまでに科学性を無視したやり方で、国民だけに自粛を強いる。医療がひっ迫しているという状況は由々しき事態ではあります。しかし、世の中にわかってしまいましたが、民間病院に「コロナの病床をもっと受けてくれ」ということを政府が言えないという状況があるではないですか。民間病院には営業上のことがありますから、コロナの患者を受け入れるのは大変なことになるのですが、では、「いままでの1年間は何をやっていたのですか」と思います。「予算はあるよね?」ということもあります。

飯田)予算は積まれています。

有本)この第4波も、変異株が怖いと言っていますが、ほとんど他国から入って来る人の流入を止めていないからです。1ヵ月間に万単位で入って来ているではないですか。入国したあとも、他国のように隔離をきちんとしていませんよね。そうしたら拡がりますよ。そのように入れ放題にしておいて、国民には「自粛しろ」と、これほど間尺に合わないことはないと思います。

すべて平時の感覚で対応している政府の問題

飯田)各国が切り札としているのは当然ワクチンなのですが、この広がりについても、ようやく大規模接種が始まりましたけれども。

有本)最後は自衛隊頼みという話です。私、大規模接種センターの前を通ったのですよ。

飯田)私も昨日行って来ました。

有本)都心の真ん中に自衛隊のユニフォームを着た人たちがいるという光景は、普段見ることがないではないですか。そのような意味で「これは緊急事態なのだな」という気持ちになりました。話を戻すと、ワクチン接種も、民間の医療機関をもっと違う形で活用することができれば、果たして自衛隊を投入しなければいけないことだったのかという話はあります。

飯田)現場のお医者さんからも、「打つのが広がらないのは当然で、大規模接種を自治体でやろうとしても、平日のお昼しか空いていないのです。土日でやってくれれば“自分は行くぞ”という医者はたくさんいます。なぜやらないのでしょうか?」というメールが来ています。

有本)すべて平時の感覚ですよね。緊急事態的な雰囲気を、自衛隊を投入するということで出しつつも、実際のところは平時感覚でやっている。ワクチンについても、新たにジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンが承認されるかどうかということになっていますが、国産のワクチンも待たれますよね。

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