安倍前総理が「第1次政権」後に学び、「第2次政権」で実行に移した“金融政策”

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月16日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。安倍政権が行った金融政策について解説した。

2019年9月5日、東方経済フォーラム全体会合でスピーチする安倍総理〜出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201909/05eef.html)

第1次安倍政権と第2次安倍政権の違い

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」では、特別インタビューとして6月14日(月)〜18日(金)に安倍前総理が毎日出演。ここでは内閣府参事官時代を含めて安倍前総理と付き合いのある高橋洋一氏が第1次安倍政権と第2次安倍政権の違いについて語った。

飯田)安倍前総理のインタビューについて、気になったところがあるということですが。

高橋)金融政策の話をします。金融政策というのはマクロ政策で、安倍さんは「これを言ったのは政権で初めてです」と言っていましたが、この話は、実は安倍さんが小泉政権の官房長官だったときに、私からこの話を何回もしたのです。

日銀の独立は手段の独立性〜政府は大きな目標を与えられて、個々の話について、何をするかは日銀に任せられている

高橋)「金融政策は、実は雇用政策なのですよ」と。それと「日銀の独立性と言うけれども、あの独立性は正確に言うと、“手段の独立性”という意味で、政府は大きな目標を与えられ、個々の話について、何をするかは日銀に任せられているのです。これは世界の常識なのですけれども、日本のマスコミではまったく報じられていません」と言ったら、すごく驚いていました。「そうなの? それは政治家にとっていいね」と言いました。要するに、「大きな方針だけ与えられて、一言も口を出してはいけないのだ」と思っていた。

飯田)誤解されていた。

高橋)「でもこれは“goal independence(目標の独立性)”、“instrument independence(手段?の独立性)”と、英語でもきちんとあります」と言ったらすごく驚いていて。

飯田)手段の独立と目的の独立。

高橋)これはいいなと。それを1次政権のときにはやらなかった。

飯田)そうだったのですね。

第1次政権のときにできなかったことを第2次政権で実行

高橋)私は1次政権の内閣府参事官ですよ。それを一所懸命言ったのだけれども、そのときはどうやっていいかわからなかったらしいのですが、その後の2次政権のときにやったのです。その間すごく勉強して。

飯田)なるほど。

高橋)だから1次政権と2次政権の違いはこれなのですけれども、知識としては前からあったのですが、具体的にやるかやらないかの違いだったのですよね。

飯田)1次政権のときは、日銀の独立がものすごく言われていて、少し物価が上がって来たところで、まだデフレから脱却に行かないところだったのに、日銀は引き締めに走ったと。あのとき内閣府から会議にオブザーバーとして入った人たちが、反対したけれども結局、日銀の人に押し切られてしまったのですよね。

高橋)安倍さんは、「あのときはやり方がわからなかった」と言っていました。そのあとに勉強したのです。「具体的にどのようにやればいいかを踏まえて、2次政権に入った」というのがポイントなのです。

飯田)あそこも実は第1次政権の反省が活かされていた。

高橋)「やはり橋さんの言う通りだったね」と、1次政権のあとに何度も言われました。

飯田)確かにアベノミクスというものを掲げて総裁選も戦い、そしてすぐに当時の日銀の白川総裁も呼んでやったと。

高橋)世界の標準である「手段の独立性」はきちんと確保しているのです。そこは全部わかってやったのだけれども。

飯田)金融の調整までいちいち言わない。

高橋)でもあの話は、小泉政権の官房長官のときから知っていたのですよ。

飯田)物価2%について、「ここまではやるのだ」というゴールをまず決める。

高橋)頭に入ったことを具体的にやったのが2次政権です。やはり2回やるとすごいなと思いました。

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