神奈川県のワクチン接種体制〜家電専門店「ノジマ」の店舗でワクチン接種の無料予約サポートを実施

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月22日放送)にジャーナリストの有本香が出演。神奈川県でのワクチン接種体制の現状について解説した。

Corona vaccine is being tested. Themed picture, symbolic photo: Corona vaccine. SVEN SIMON/DPA/共同通信イメージズ 写真提供:共同通信社

1都3県ワクチン接種体制の現状〜神奈川県の状況

6月21日〜25日は「1都3県ワクチン接種体制の現状」と題し、日々、刻々と変わるワクチンの接種体制や自治体の取り組みについて、「現時点での状況」を特集する。今回は神奈川県の現状について。

高齢者のワクチン接種が遅れていた神奈川県〜徐々にペース上がる

飯田)今回は神奈川県についてです。神奈川県は「65歳以上の高齢者のワクチン接種が遅れている」というような報道もありましたが、高齢者へのワクチン接種から2ヵ月が経過した6月10日の時点で、神奈川県の高齢者のうち、2回の接種を完了した割合が全国で46位だったということです。最新のデータやNHKの調査によると、19日付では42位となっています。1回目の接種完了について、最低1回でも打った人を見てみると、およそ42%で、これは都道府県別で見ると33位ということで、だんだんとペースが上がって来ているということも言えるかも知れません。

全国の市町村で高齢者が最も多い横浜市〜横浜港の複合施設「横浜ハンマーヘッド」を大規模接種センターとして利用

飯田)遅れている理由としては高齢者の人数の多さ、特に横浜市は、2021年度中に65歳以上になるという高齢者の方々が、全国の市区町村のなかでも最も多く、97万人いるということも指摘されています。その遅れを取り戻すべく、6月6日から、横浜市も大規模接種センターを市としてつくっています。場所は横浜港の複合施設「横浜ハンマーヘッド」です。普段はクルーズ船の出入国管理などが行われる、およそ3600平方メートルのホールを利用しているということです。1日あたり約3000人〜3600人の接種を行うということです。横浜市は電話での予約回線を110回線増やして、530回線で現在対応しているということです。

家電専門店「ノジマ」の店舗でワクチン接種の無料予約サポートを実施

飯田)また、高齢者のワクチン予約で問題が指摘されているインターネット予約に関して、無料でサポートをしているのが神奈川に本社を構える家電専門店「ノジマ」で、ノジマ宮前店などパソコンスクールを行っている店舗で、無償でワクチン接種の予約サポートをしてくれるそうです。

問い合わせの多いインターネットのブラウザについて〜IE対応不可の自治体も

飯田)問い合わせの多い質問はインターネットのブラウザについてで、いままで長らく使われていたのはInternet Explorerというものですが、それに対応していないところもあると。確かに、メーカーのサポートもすでに終わっていて、Microsoft Edgeに変えてくださいね、というようなことになっているので、自治体のサイトによっては対応していない場合もあるということです。IE対応不可ということであれば、Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどで試してもらうというようなアドバイスを行っています。実際そのようなもので試すと開いた、ということもあるようです。

6月23日から64歳以下対象の接種券の発送がスタート

飯田)横浜市では23日から、64歳以下対象の接種券の発送もスタートします。対象は12歳〜64歳、およそ245万人にのぼるということで、接種券の入った個別通知を6月23日から7月26日にかけて発送するということです。早い人は今週中に届くようですが、遅い人だと7月末になりそうだということです。

学生と教職員約2700人を対象に希望者の接種が21日からスタート〜湘南工科大学

飯田)職域接種が始まりましたが、全国の大学でも始まっています。神奈川県では湘南工科大学が21日から接種をスタートしたということで、学生と教職員およそ2700人を対象に希望者への接種を行います。地元のお医者さんや保健室の看護師さんなど6人の医療従事者を確保して、1日当たり200人規模の接種を計画しています。ここで問題となるのが接種券で、通常は自治体が接種後に18桁の数字を国のVRSという接種記録システムに入力するのですが、接種を行う大学では、接種券が配布されていない学生に対しての予診票を学内で保管しておき、接種後に届いた接種券を学生らが提出、あとからシステムに入力するという方針だそうです。ただ大学側は、接種券は住民票のある住所に届くので、住民票を下宿していても移していない場合に、実家などから取り寄せる必要のある学生も一定数いて、提出漏れも起きかねないということで、届いた接種券のシールを予診票に貼る作業や、数字を読み取って入力する手間もある。そのような事務作業も増えそうだということで、担当者はミスがないように予診票の欄外に学籍番号を書かせてチェックし、終わったあとに追跡で調査する必要があるということです。

横浜中華街〜「横浜中華街発展会協同組合」による夜間での職域接種

飯田)神奈川というと横浜中華街がありますが、中華街の店舗などでつくる「横浜中華街発展会協同組合」では、店舗の従業員や警備員らを対象として職域接種を行うことになりました。対象は4000人程度になる見込みで、7月中に接種の開始を目指すということです。組合によると、多様な業種が集まった商店街での大規模な職域接種は全国的にも珍しいということで、計画では中華街内に接種会場を設け、夜間に1日400人程度の接種をする予定ということです。昼間に接種しようとしてもお店をやっていますものね。

有本)そうですよね。

飯田)ワクチン以外に必要となる約1500万円の費用は組合で負担することになるそうです。夜間接種というのは、働く人にとってはありがたいですね。

有本)そう思います。あとは打ち手の方の問題もあるのでしょうかね。

飯田)その部分はお医者さんの協力なども必要になるかも知れません。諸外国のワクチン接種が普及しているところの例などを見ると、24時間接種可能な地域もあります。

有本)そこかしこで打てるというような話がありますよね。

飯田)アメリカだと、ドラッグストアで打てるというような話もあります。

有本)日本のように資格に関して厳格でないということもあるのかも知れないですね。

飯田)接種券の問題が出ますが、確認をせずに「打ちたい人には打って行く」、「あとは個人で責任を取ってね」というシステムをアメリカなどでは採用しているようです。

健康保険証を改良すれば接種券を発行する必要はなかったのでは

有本)私も接種券が来るのを待っているのですが、日本の場合は健康保険証をもう少し改良すれば、接種券をわざわざ発行する必要もなかったのではないかと思うのです。

飯田)そのデータで管理ができればいいではないかという話も。

有本)前々から別の観点で、保険証の不正利用がないように、私は保険証に顔写真やマイナンバーカードをリンクさせるなど、いろいろな知恵があるのではないかと言って来ました。このようなときの把握のためにも、日本の保険制度はある意味そのための国民皆保険でもあるので、さまざまな把握がスピーディーにできれば、もっと進むのにと思います。

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