伊豆大島で「50年に1度の雨」土砂災害に厳重な警戒〜台風8号

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月28日放送)では、台風8号による現在の状況、また今後の各地への影響について、日本気象協会の小室拓也さんが解説した。

台風8号接近 雨風が強くなった東京・お台場=2021年7月27日午前、東京・お台場 写真提供:産経新聞社

台風8号〜宮城県石巻市付近に上陸

台風8号は7月28日、宮城県の石巻市付近に上陸した。今後、東北地方を横断して日本海に進み、28日夜までに温帯低気圧に変わるとみられる。気象庁は東北地方を中心に、土砂災害や暴風、高波などに警戒するよう呼びかけている。

秋田県に向け東北地方を北西に横断

飯田)台風の今後の状況、雨風の強さ、注意が必要な点など、詳しい状況について、日本気象協会の小室拓也さんとつながっています。まず、いまの状況はいかがでしょうか?

小室)午前6時前、台風8号は宮城県石巻市付近に上陸しました。午前6時ちょうどの情報ですけれども、石巻市付近を時速30キロの速さで北北西に向かっています。中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルとなっておりまして、東北や関東甲信越、北海道の道南の一部が風速15メートル以上の強風域に入っています。今後の予想進路ですが、秋田県に向けて東北地方を北西へ斜めに横断する見込みです。午後3時ごろには、秋田県を抜けて日本海に進み、28日夜には温帯低気圧に変わる予想となっています。

(※編集部注:2021年7月28日午前7時現在の情報・予報)

関東甲信、伊豆諸島にも激しい雨〜土砂災害、河川の増水・氾濫に警戒が必要

飯田)雨風など、いかがでしょうか?

小室)雨はこのあと、東北地方では2〜3時間は雨のピークが続きそうです。1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがあり、29日の明け方まで、多いところで100ミリの雨の予想がされています。また北陸地方、関東甲信、伊豆諸島も28日夜にかけて急な激しい雨の降るところがありそうです。台風の直接的な影響ではありませんが、中心に向かって湿った空気が流れ込んでいる状況です。大雨の原因になる湿った空気が流れ込んでいますので、29日の明け方まで、多いところで80ミリの雨の予想です。28日いっぱいは土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、氾濫に警戒が必要です。

伊豆大島では50年に1度の雨〜土砂災害に厳重な警戒

飯田)俗に「雨台風」、または「風台風」などと言う場合がありますが、今回は特に雨に警戒というところですか?

小室)そうですね、比較的雨の量が多くなっています。風も強く吹いてはいるのですが、最大瞬間風速30メートルと先ほど伝えましたけれども、実際に観測されたところはありません。ただ、雨の方が多くなっていて、28日朝5時50分までの24時間雨量は、福島県の南相馬市で129ミリとなっています。福島県の浪江町では、28日朝5時40分までに119ミリの雨が降りました。そして台風からは離れていますが、伊豆大島では、28日未明、日付が変わってすぐに「記録的短時間大雨情報」が立て続けに2回出ました。さらに午前1時ごろには50年に1度の雨が降ったと見られ、気象庁は土砂災害に厳重な警戒を呼びかけました。

台風が離れたあとも大雨には警戒が必要

飯田)この台風は上陸までに時間がかかっていますよね。長いこと雨が続いている地域もあるのですか?

小室)今回の台風は反時計回りの風が中心に向かってねじれるように吹いているので、台風が関東の東にあったとき、特に福島県の浜通りや宮城県、岩手県など、太平洋側沿岸を中心に雨雲が流れ込んだ状態が続いています。

飯田)先日の熱海の土砂災害もそうでしたが、雨が上がってから、先日のような災害が起こることを考えると、雨が上がったから安心というわけにはいきませんか?

小室)そうですね。台風に向かって、大雨のもととなる暖かく湿った空気が関東地方にも流れ込んでいます。気象庁も台風の影響として、関東地方の大雨の警戒を呼び掛けているわけではなく、台風とは別に、28日夜にかけて局地的に1時間に50ミリ以上の雨が降るとして注意を呼び掛けています。台風が離れたあとも引き続き大雨には警戒が必要です。

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