「2回目の接種予約率が低下」する学生の実情 〜慶応大学の職域接種で聞こえる“声”

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月29日放送)に慶應義塾大学・総合政策学部長の土屋大洋が出演。7月28日の国内感染者数が9576人と過去最多となったニュースについて解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

新型コロナの感染者、国内で過去最多9000人以上

国内の新たな感染者は7月28日、9576人で過去最多となった。初めて9000人を超え、これまで最多であった2021年1月8日の7958人を上回る形になった。

1回目に出た副反応のために、学生の2回目の接種の予約率が悪い

飯田)重症者は前日と比べ8人増えた522人。この辺りの数字は、今年(2021年)1月の数字と比べれば抑えられています。ワクチンとのせめぎ合いということでしょうか?

土屋)高齢者の方の重症者が減っているということですから、ワクチンの効果はあるのだと思います。私どもは5万人の職域接種を行うということで、学生、教職員、一部他大学の方々も含めてやっているわけですけれども、若い人は副反応が出ると言われていた通り、本当に出やすいのです。1回目がほぼ終わったところなのですが、2回目を打つことに対して「ちょっと辛いです」という学生の声が聞こえています。

飯田)慶応大学での接種は6月の終わりくらいから始めていますよね。

土屋)6月21日から始めています。

飯田)モデルナ製だと4週間待つから、2回目が始まるくらいですか。

土屋)はい。2回目の予約を順次やって行くのですが、予約率が悪いのです。怖がってしまっているのか、「1回やればいい」と思ってしまっているのか。大学側としては、「2回やらなければ効果は薄い」ということを言っているのですが、いろいろな体調の方がいますから、強制はできないわけです。そこが難しいところです。10月からの秋学期の授業を教室である程度できるようにするためには、できれば7割以上打って欲しいですね。

ワクチンの効果がわかりにくい、根拠のないデマに惑わされる学生も少なくない

飯田)諸外国では指摘されているところですけれども、日本ではまだ顕在化していませんが、若い人にどう打ってもらうか。現場で見ていて、特に2回目の接種に関しては、知恵を絞らないと厳しいですか?

土屋)効果がわかりにくいということもあります。ワクチンを打つことによって、感染しないわけではなく、「感染はするのだけれど、重症化しない」というところが大きなポイントだと思います。もちろん感染しにくくもなるのですが、そういうことも言われて、副反応が重いとなると、「私はちょっと」と考えてしまう。それから、根拠のないデマも流れてしまっています。「惑わされないように」とは言っていますが、未知のものですから、そういうものに対する不安はありますよね。若い人が「いずれ子どもが欲しい」ということを考えると、そういうものに惑わされてしまうというところが大きいと思います。

飯田)妊娠や出産等々に影響がないということを、河野ワクチン担当大臣もさまざまなところで啓発しています。

土屋)そうなのです。「科学に基づいて考えましょう」と言っていますし、今回のワクチンは「メッセンジャーRNA」という特殊なワクチンです。仕組みを理解すれば妊娠等への影響などは関係ないことがわかると思うのですが、そこまで深めて理解するには時間がかかってしまうのか、理解してくれない人が多いですね。

関連記事(外部サイト)