コロナ禍という「有事」に我々が取るべき行動 〜終戦から76年、全国戦没者追悼式

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月16日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。終戦から76年を迎え、行われた全国戦没者追悼式について解説した。

全国戦没者追悼式でお言葉を述べられる天皇陛下と皇后さま=2021年8月15日午後0時1分、東京都千代田区の日本武道館(代表撮影) 写真提供:産経新聞社

終戦から76年、全国戦没者追悼式

終戦から76年を迎えた8月15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京の日本武道館で行われた。式典には天皇皇后両陛下が御臨席のもと、菅総理大臣や全国の遺族代表など185人が参列している。

飯田)正午に1分間の黙祷が捧げられ、その後に陛下のお言葉がありました。天皇陛下が述べられたお言葉の全文は次のとおりとなります。

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本日、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

終戦以来76年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。

私たちは今、新型コロナウイルス感染症の厳しい感染状況による新たな試練に直面していますが、私たち皆がなお一層心を一つにし、力を合わせてこの困難を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います。

ここに、戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

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コロナ禍という有事に我々が取るべき行動

飯田)以上が、15日に行われた全国戦没者追悼式の天皇陛下のお言葉です。終戦から76年を迎えたということになります。須田さんはどのようにご覧になりましたか?

須田)今年(2021年)は新型コロナウイルス感染症において新たな局面を迎え、まさに災害級のような状況になって来ているなかで、天皇陛下のお言葉にもある通り、「なお一層心を一つにし」という部分が重要になって来るのではないかと思います。ともすると対立をしてしまうような状況のなかで、ここが心に染みるような感じがしました。

飯田)有事にあたって、人々も含めてどのように動くのかというところは、重要ですよね。お互いを批判し合うことも大事なのですが、前に進んで行くということはもっと大事ですよね。

須田)批判して正反合で、いいものが出て来ればいいのですが、相手を批判するだけ、足を引っ張るだけのやりとりというのは、いま飯田さんが言われたような有事という状況のなかでは、国難を招くのだろうなと思います。さきの大戦の状況を、やはり我々は教訓にして行かなければいけないのだと思います。

白紙の状態で憲法改正についての議論をするべき

飯田)一方で「有事対応」には意思決定が必要で、それを迅速にやらなければいけない。その辺のプロセスの問題というのも、今後、反省はあるのかも知れませんが、さきの大戦の教訓はいろいろとあるということですね。

須田)そこは見直して行かなければならないということで、ただ、憲法改正というところを否定するのではなく、いまの状況を見ながら白紙の状態で議論して行くべきです。「何をするべきなのか、何がベストなのか、何が最善なのか」というところを大前提に、議論を積み重ねて行くべきだと思います。

飯田)それが過ちを繰り返さないということですね。

須田)そうですね。

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