河野太郎行政改革担当大臣に直撃 〜どういう国を残したいか

ワクチン接種推進担当大臣の河野太郎氏がニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月6日放送)に出演、日本の未来についての提言をテーマとしたインタビューに回答した。

なお、このインタビューは菅総理が総裁選出馬断念を表明する前に行われたもの(9月2日収録)で、ここでは個々の仕事についての話が中心となっている。

河野太郎行政改革担当相=2021年5月25日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社

健康を管理するアプリやソフトウェアに関して〜国内でそういう産業が伸びない

飯田)いろいろなところで、河野さんのやるべきことはまだ山積していますか?

河野)そうですね。日本はこれだけ高齢化が進んでいる社会ですから、健康管理をするアプリやソフトウェアなど、いろいろなものが開発されて、それを使って健康管理をするというようなことが、もっと産業として伸びてもいいはずなのです。しかし、国内でそういう産業が伸びるどころか、なかなか産業そのものが出て来ません。現実は、例えばアプリケーションのバージョンアップが頻繁に行われるのですけれども、日本だけバージョンが古いものだったり、機能がオフになっていたり、というようなことがあるのです。

産業育成という立場で厚労省が頑張る〜平時から議論しなければ産業の競争力にも影響が

河野)ですから、これは厚労省に「産業として厚労省が育成することができないなら、こういう分野は厚労省から切り離して、経済産業省なり何なりに移管しないとダメなのではないか」という議論を、規制改革のなかでやりました。

飯田)厚労省が育成できないのなら。

河野)結果として、厚労省が産業育成という立場で頑張って行くことになっています。本当にそうなるかということを含め、実は平時からこういうものをきちんとやらないと、産業の競争力、経済の競争力にも影響が出て来ていますから、「有事だから困る、平時だから何となく見過ごす」ということではもうなくなって来ているのだと思います。

人が人に寄り添う温もりのある社会を実現する

飯田)議員生活25年ということで、本を出版されましたが、当然、この先も日本の舵取りを担って行かれると思います。どういう国を残して行きたいとお考えですか?

河野)少子高齢化が進んでしまった日本の国で、もう一度温もりがある社会というものをつくって行かなければいけないのだと思います。そういうなかで、デジタルをはじめとする技術をしっかり活用することによって、人が人に寄り添う温もりのある社会を実現することができると思います。そういうことに向けて、しっかりと努力して行きたいと思います。

沖縄の子どもの貧困問題〜「自分の人生を自分で決めるために必要な知識」を持ってもらうには

飯田)大臣は、さまざまな所管をされていますが、そのなかで沖縄に関しての政策、ペーパーが出たと思います。沖縄の貧困に対して、特に女性の貧困や性に関する教育に関して、かなり踏み込んだ前書きを書かれていました。

河野)残念ながら、沖縄には子どもの貧困の問題がまだ重要な課題として残っております。多くの場合は、ひとり親家庭、母子世帯というところがあります。これは正規、非正規の格差の問題、または男女の給与格差の問題などが根本にあります。ここを是正するということと、自分の生涯プランを自分でしっかり決めるためには、性教育をはじめ、「自分の人生を自分で決めるために必要な知識」をしっかり持ってもらわないといけないと思います。そして、貧困が連鎖しないように、子どもたちの教育についても、しっかりやって行かなければいけないと思います。沖縄の将来を考えたときに、それらは重要な問題だと思っております。

飯田)相当沖縄のメディアからも批判が出ましたけれども、これは「手を付けなければいけない問題だ」という意識がおありでしたか?

河野)沖縄の方々からも、子どもの貧困問題は非常に重要ですし、そのためには、教育に力を入れなければいけないという声を聞いておりますので、ここはしっかりと進めて行きたいと思っております。

どういう国を残したいか

飯田)「個別具体的な政策について」ということが中心のインタビューでしたけれども、「どういう国を残したいか」、また、「国の舵取りを」という質問にも、真正面から答えるようなところは、当時から意識していたのかなということも思いました。ちなみにインタビューしたのは9月2日でした。

沖縄の話も、実はペーパーの前書きのところでかなり踏み込んで書いていらっしゃいますが、これに関しては、沖縄の話だけではなく、貧困問題やシングルマザーの問題、あるいは若年早期での出産について。そして、シングルマザーの方々が、いまコロナ禍でいちばん影響を受けているという問題も考えると、まさに喫緊の課題です。その辺に関しても、踏み込んだ発言や、『日本を前に進める』という、PHPから刊行されたご自身の本にもあります。帯には「温もりのある国へ」と書かれていて、その辺がキーワードとなって行くのかなということを思いました。

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