アフガニスタン問題を「クアッド」がどう対処できるか 〜菅総理、日米豪印首脳会合に出席へ

ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」(9月15日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。菅総理がアメリカで開催される日米豪印首脳会合に出席する方向で調整に入ったことについて解説した。

26日、アフガニスタン首都カブールの空港付近での爆発で負傷し、手当てを受ける男性(UPI=共同) 写真提供:共同通信社

菅総理、クアッド初の対面での首脳会合に出席へ

政府は9月14日、アメリカの招待により、菅総理がアメリカ、オーストラリア、インドとの4ヵ国首脳会合に出席する方向で調整していることを明らかにした。4ヵ国でつくる「クアッド」と呼ばれる枠組みで初めてとなる対面での首脳会合が、9月24日に開かれる。

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2021年3月12日、テレビ会議に出席する菅総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202103/12tv_kaigi.html)

どうやってインド太平洋地域の平和を保つか〜21世紀の国際社会における最大のテーマ

佐々木)もちろん対中国というのもあるのだけれど、同時に世界の中心がヨーロッパからインド太平洋の方に移りつつある。経済的な中心点はこちら側に移って来ています。だからこそ、ヨーロッパもいまはこちらに目を向け始めていて、イギリスやフランスも艦隊を送って来ているわけです。

新行)ヨーロッパも。

佐々木)そういう状況のなかで、「どうやってインド太平洋地域の平和を保つのか」ということが、今後の国際社会において、21世紀最大のテーマになるのではないでしょうか。もちろん、中国やロシアの危機というのもあるのだけれども。

新行)国際社会の最大のテーマ。

佐々木)この4ヵ国の首脳会議は、とても重要な意味を持っていると思います。ただ、いろいろな問題が起きていて、1つはアフガンの問題です。アメリカはアフガンから撤退したので「もう知らない」という話です。

新行)撤退しました。

佐々木)日本とオーストラリアからすれば、アフガンに援助はしていますけれども、遠い国だし、地政学的に関係のあるところではない。一方で、インドは地理的に近いわけです。その上、インドとパキスタンは仲が悪い。そのパキスタンは、タリバンの勢力を援助していると言われ続けています。

新行)そうですね。

佐々木)インド、パキスタン、アフガンの関係を考えると、インドにとってアフガン問題はいま、とても重要なわけです。そして、タリバンが中国とどういう付き合い方をするのかということが注目を集めている。

新行)一帯一路や、ワクチンの供給を表明していたり。

佐々木)一帯一路の1つの失われたミッシングリンクを、そこで埋めることにもなる。そしてアフガンは地政学的にも、重要な場所にあるわけです。クアッドがどのように対処できるのか、そもそもできないのではないかという話もあります。こういうところにきちんと向き合えないと、インドがクアッドから離れてしまう危険性もあると言われています。「そこをどう議論するのか」というのが、今回の最大の注目点ではないでしょうか。

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