要因がわからない「第5波急減」 〜東京の医療体制はなぜ崩壊したか

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月4日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。緊急事態宣言が全面解除されたことを受けて開催された、全国知事会のオンライン会議について解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

緊急事態宣言を全面解除、全国知事会が医療提供体制の強化など政府に提言

新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が全面解除されたのを受け、全国知事会は10月2日、オンライン会議を開催した。知事会では、医療体制強化や地域経済回復などについて盛り込んだ政府への緊急提言をまとめている。

飯田)10月1日ですべて解除ということになりました。

第5波急減の理由がわからない

須田)解除はされましたが、第5波が急減した理由がよくわからないのです。ワクチン接種が進んだということもあるのだと思いますが、欧米などは若い人たちに接種して行った結果、急激に感染を抑えています。しかし、日本は高齢者の方を優先的に接種し、重症者数や死者数を抑えることに成功したので、タイプが違うのです。そのような意味でも、なぜここまで日本での感染者が減ったのか、実はよくわからない状況なのです。

公表されている病床がフルに使えるのか、国立病院がなぜコロナ患者を受け入れないのか

須田)場合によっては、冬に向けてもう少し警戒しなければいけません。では、その間に何をやったらいいのか。知事会も国もその方向に動いてはいますが、医療提供体制の強化です。今回の件で問題となったのが自宅療養の方たちで、自宅療養者と言ったら聞こえはいいのですが、自宅に放置されたということです。結果的にそこで亡くなる方も出てしまった。

飯田)そうですね。

須田)そのような状況がないように、スムーズに病院へ搬送できる体制をつくらなければならない。もちろん、病床数を確保するのですが、本当に公表されている病床がフルで使えるのかというと、どうもそうではないようなのです。では、なぜ使えないのか。もう1つは、なぜ国立病院系がコロナ患者を受け入れないのか、どこに問題があるのか。このようなことをきちんと検証して行かなければならないのだと思います。

東京の医療体制の崩壊〜保健所が機能していない

飯田)前々から言われていますが、間に保健所が入る形でリレーションを取って行く。そこがひっ迫して、スムーズに入院することができないと言われていますが、この辺も随分前から問題視されています。

須田)今回、病院に入れずに亡くなる方が出て来たということは、東京の医療提供体制が崩壊したということです。その本質はどこかと言うと、いま飯田さんが言われたように、保健所がまったく機能しなくなったというところにあるのです。東京は積極的に聴き取り調査をして、濃厚接触者を特定して隔離するということができなくなり、そこにマンパワーを割くことができない。もう少し保健所の機能・役割を精査して、さらに人員を補充するということをやらなければいけないのだと思います。

飲むコロナ治療薬への期待

飯田)他方、アメリカの製薬大手「メルク」が飲む治療薬の臨床試験結果を発表しました。日本国内でも実用化を急ぐという話が出ています。

須田)いくらワクチン接種を進めても、最終的には、感染した人が治るという状況をつくらなければ、新型コロナを克服したとは言えない。アフターコロナに入って行けない。その点では、飲む治療薬というのが最終的なものになるのだろうと思います。

飯田)このような薬が出て来てはじめて、自宅療養でも大丈夫だ、安全だということになります。

須田)それによってロックダウンなどをすることもなく、ウィズコロナの時代をつくることができるのだと思います。

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