台湾有事の際、岸田政権は防衛出動する覚悟があるのか 〜岸田総理がバイデン大統領と電話会談

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月6日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。岸田総理がバイデン米大統領と電話会談したニュースについて解説した。

2021年10月4日、初出邸する岸田総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/actions/202110/04kishidanaikaku.html)

岸田総理がバイデン大統領と就任後初の電話会談

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台湾の蔡英文総統(台湾・台北)=2020年8月12日 EPA=時事 写真提供:時事通信

国会で議論して欲しい「台湾有事」について

飯田)そうですよね。ほとんど戦域的には一体となって動くことになります。台湾有事はイコール沖縄や南西諸島有事であると。そう思わなければいけないですよね。

佐々木)高市さんは総裁選のときに「台湾有事」という言葉を口にして、「そこまで踏み込むのか」とみんなが驚いたのだけれども、それを言わざるを得ない状況に来ているのではないでしょうか。とある新聞は高市さんが台湾有事と言ったので、「これは失言だ」と問題にしようとしたけれど、誰も反応しなかったので火が点かずに終わった。「台湾有事という言葉自体が失言である」という時期はとっくに終わっているのです。ここはもう少しみんなで考えなければいけない、国会でも議論して欲しいテーマですね。

世界の最前線にいる日本 〜この状況をどう打破するのか

飯田)これが失言にならなかったというのは、国民の肌感覚として「きな臭くなっているよね」と思ったのですか?

佐々木)「やばいよね」と。いまの東アジアは、第一次世界大戦前のバルカン半島ですよ。

飯田)東アジアが本当に世界の最前線で。

佐々木)火薬庫です。考えてみると日本は、ロシア、中国、アメリカの間にいる。しかも韓国はまったく頼りにならない、という状況にいるのです。この状況をいったいどう打破するのか。

米英と連合しながらどのようにして陸の国に立ち向かうのか

飯田)世界史的な規模で考えても、ヨーロッパが世界の中心になっていたものが、いよいよここに移って来ている。

佐々木)カール・シュミット的に言うと、19世紀以降、イギリスからアメリカへと海の国の時代だったではないですか。それがもう1回、中国やロシアという陸の国の時代に戻りつつあるということです。

飯田)そうですね。

佐々木)そういう大きな何百年単位の時代の局面にもなって来ている。海の国である日本は、「アメリカやイギリスと連合しながら、どのようにして陸の国に立ち向かうのか」というところにも話が来ているので、歴史的にも大きな局面であると感じます。

岸田政権のときに台湾有事が起こる可能性は十分にある

飯田)しかもかつてと違い、兵器の進化によって、海の国だから栄光ある孤立ができるかと言われればそうでもないと。

佐々木)北朝鮮は巡航ミサイルを飛ばして来ますからね。

飯田)そうですよね。

佐々木)船が孤立するというような時代ではない。なかなか難しい問題です。岸田さんが何年できるのかわかりませんが、就任している間に台湾有事が起きる可能性は十分にあるのではないかと思います。岸田政権が1年で終わらなければ、ですけれど。

飯田)そう考えると、今回の布陣で留任したのは2人だけ。それが外務、防衛両大臣というのは、その辺りのことを考えてしまいますね。

佐々木)「その覚悟を表している」と好意的に解釈できるのではないかなと思います。

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