中国を念頭に「経済安全保障」を盛り込む 〜岸田総理「国家安全保障戦略」改定表明へ

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月8日放送)に外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が出演。岸田総理が行う所信表明演説の概要が判明したというニュースについて解説した。

2021年10月6日、会見する岸田総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/actions/202110/06bura.html)

岸田総理の所信表明演説、国家安全保障戦略を見直す意向か

岸田総理が10月8日、初めて行う所信表明演説の概要が判明した。7日の産経新聞では、外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略(NSS)」の改定を表明すると報じている。

安倍内閣がつくった「国家安全保障戦略」を見直し 〜中国を念頭に「経済安全保障」を盛り込む

飯田)現在の国家安全保障戦略は、2013年に安倍内閣の下で初めて閣議決定されたもので、それがいまも残っています。

宮家)あのときは、よくぞ作ったな、という印象です。それまで日本には防衛予算、中期防衛力整備計画はありました。計画はあったけれど、戦略はなかったのです。本当は戦略が先にあって、そのあとに予算ができるのですが、逆になってしまっていた。これをようやくまともにしたのです。それはそれは素晴らしかったのですが、もう7年前のことです。過去7年の間に何が起きたのかを考えたならば、今やらなければいけないこと、これまで入れていなかったこと、詳しく考えなければいけない部分などがたくさん出て来たのでしょう。こうして戦略を改定をするのは、非常にいいタイミングだと思っています。

飯田)岸田色が出ていると思ったのは、経済安全保障を盛り込むというところです。

宮家)中国を念頭に置いて、日本の周辺で安定を求め、いい意味で現状を維持するために必要、ということです。いままで日本の安保政策はは政治と軍事でやって来たわけですけれど、今や経済の問題も極めて重要なので、政治、軍事、経済、それから情報、文化も含めた広範囲で中国の動きをよく見る。そして必要ならばしっかり対処することにより、相手を抑止して物事を悪い方向に変化させないというのがポイントです。その意味では、経済安全保障は絶対に必要な政策だと思います。

総合的に包括して見るべき

飯田)国家安全保障と聞くとすぐに思い浮かぶのが、自衛隊などの軍事面だと思うけれども、いまおっしゃった文化なども含めて、あらゆるものが関わって来るということですか?

宮家)そうですね。情報戦、ハイブリッド、グレーゾーンなど、いろいろな脅威があり得るわけですから、多角的に総合的に包括的に見て行かなければいけないと思います。

関連記事(外部サイト)