岸田総理は「憲法改正します」と言うべき 〜青山繁晴参議院議員

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月2日放送)に作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が出演。岸田総理が憲法改正へ向け「精力的に取り組んで行く」と語った記者会見について解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

改憲勢力

岸田総裁は11月1日、自由民主党本部で行った記者会見のなかで憲法改正について、「党是である憲法改正に向けて精力的に取り組んで行く。与野党の枠を超え、憲法改正の発議に必要な国会での3分の2以上の賛成を得られるよう議論を深めて行く。国民の理解を得るための活動もしっかりと行う」と語った。

飯田)維新との連携については、「政策ごとに是々非々で議論して行く」と述べています。自公維で、また国民民主党なども加えればというような数の話もありますが。

青山)自由民主党は結党から66年です。結党したのは「自主憲法の制定のため」に結党したのですよ。それはどこに行ったのですか? 66年間、議論を深めて来たのですか? もう議論は地球を突き抜けて、アルゼンチンに着いてしまっています。

岸田総理は「憲法改正します」と言わなければならない 〜衆院選前から3分の2以上の賛成を上回っている

青山)「憲法改正します」と、当然言わなければならないのです。それと「改憲勢力」に関しては、憲法第96条に「総議員の3分の2以上の賛成を経て、はじめて国民投票にかけられる」ということが書いてあるのですが、憲法ができてから、この条項は1度も使われていません。ですから、「使え」と言っている私は護憲派なのです。

飯田)国民投票にかけられると。

青山)憲法自身が「改正してください」と、なかから訴えているわけです。その立場で申し上げると、総選挙の前から衆議院の改憲勢力は、必要な310議席、3分の2を上回っているのです。初めて上回ったわけではない。

3分の2以上の賛成を得て国民投票

青山)参議院でも2年前の参議院選挙の直後は、改憲勢力が3分の2を割り込んだと言っていたのですけれども、いまは国民民主党なども入れたら4議席ほど上回っているわけで、衆参ともに、総選挙前から改憲できる状況にあったのです。

飯田)衆参ともに。

青山)「3分の2以上の賛成を得て国民投票」ということは、逆に言うと「3分の2まででいい」と書いてあるわけですよ。全員一致ではありませんよと。

飯田)3分の2まででいいと。

青山)ただ、本当は憲法65条を見ていただくと、「行政権は内閣に属する」とあって、行政権は内閣総理大臣ではないのです。ということは、「閣議で全員一致でないと何もできない」のです。でも憲法改正は「全員一致ではない」と書いてあるわけです。3分の2でいいですよと、だから3分の2あるのであれば、総選挙の前から憲法改正を断行しなければならないのです。

飯田)総選挙の前から。

青山)今回の総選挙でも、改めて主権者から「改憲勢力維持」という結論が出たのだから当然、岸田総理の発言も「議論を深めて行く」ということではなくて、66年間議論していたはずですから、議論は十二分に尽くしました。だから「憲法を改正します」ということをおっしゃるべきだと思いますし、当然、国会はその方向に向かって行くべきだと思います。

自由民主党を含め、日本は敗戦利権に甘んじて来た

飯田)どこを変えるかという議論まで、自民党は改憲の草稿も出していますし、ここまで遅々として進まないのはどうなってしまっているのだろうと。

青山)それは自由民主党も含めて、敗戦利権に甘んじて来たからです。

飯田)敗戦利権。

青山)日本では敗戦利権という世にも奇妙なものが、敗戦後の76年間、支配しているのです。日本は資源がなくて戦争に負けたのだから、資源があって戦争に勝った側の言うことを聞かなくてはいけませんねと。逆に言うと、「そこに安全保障あるいは外交もおあずけしてしまいましょうね」と。「自分たちのことだけ考えればいいのですよ」というやり方が、権益になっているわけです。

飯田)権益に。

青山)だから資源なども外国から輸入すればいい。当然、輸送費もかかるし、値段も「ドン」と高くなる。値段が高いと、そこから出るマージンも大きくなる。目の前の海で凍っている天然ガスのメタンハイドレートも含め、資源があるのに、それだと値段が安くなってしまうから、マージンが少ない。そこに自由民主党が最も甘んじて来たからですよ。既成派閥もそれによって成り立っているから、変えたくないのです。

飯田)変えたくない。

青山)憲法を変えられない、野党が反対しているからけしからんではなくて、自分が変えたくないからですよ。だからなかから突き破らなければならないので、主権者から「自由民主党は引き続き政権を担当せよ」と信任を得た以上は、その責任があるのです。

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