誰が外務大臣になっても変わらない「3つの理由」 〜組閣までは岸田総理が兼務

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月5日放送)に外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が出演。岸田総理が組閣までは自らが外務大臣を兼務する考えを示したことについて解説した。

2021年11月4日、会見する岸田総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/actions/202111/04bura.html)

岸田総理が組閣まで外務大臣を兼務

岸田総理大臣は自民党幹事長に起用する茂木外務大臣の後任について、「次の組閣までは私が外務大臣を兼務する」と述べ、新しい外務大臣が就任する11月10日まで、岸田総理自らが兼務する考えを示している。

飯田)政権発足から昨日(11月4日)で1ヵ月、その間に総選挙を経て幹事長の交代と。

宮家)これでようやく政策をやるということですね。岸田総理は長く外務大臣をやられていたわけですから、ご自分でも十分できる。ただ総理との兼務は難しいので、「組閣まで」ということなのでしょう。

外務大臣を誰にするのか 〜林芳正氏の名前も

宮家)茂木さんは能力のある人だと思います。外務省でも大活躍されたし、政調会長もやられたし、オールラウンドプレイヤーです。そういう意味では、幹事長として適任なのだと思います。問題は次の外務大臣を誰にするかということです。

飯田)幹事長人事のなかですぐに林芳正さんの名前が挙がりました。茂木さんが幹事長になるのであれば、林さんが外務大臣にと。やはり自派から出すと調整が難しいのでしょうか?

宮家)最後は総理の判断だと思います。岸田総理はバランスをよくご覧になる方ですから、自派から出すことについても、いろいろなバランスを見て決めるのだろうと思います。

飯田)確かに林さんはスキャンダルが起こったときに、その火消し役という感じで。

宮家)彼もまた有能な人です。そつなくこなすし、アメリカにいたこともあって英語も上手いし、ギターも上手い。

飯田)「ギインズ」というバンドをやっていましたね。

誰が外務大臣になっても外交は変わらない3つの理由

宮家)適任だとは思うけれど、人材は各派にもいらっしゃるわけですから、どうなるかわからない。いずれにせよ、どなたがなっても外交が変わるかと言われれば、おそらく大きく変わりようがないのだろうと思います。

飯田)変わりようがない。

宮家)理由は3つあります。1つは、世界全体の流れとして、アメリカが中東から出て行き、アメリカ外交の関心や優先順位が中東のテロとの戦いからインド太平洋、すなわち中国に移って来たのです。ということは当然、日本がメインプレイヤー、キープレイヤーになるということです。そうすると、いままでやって来たことを踏まえて外交をやって行かなければならない。それが第1点です。

飯田)日本が。

宮家)第2点は、岸田内閣のでき上がりを見ると、党内でのバランスをうまく取っているわけでしょう。つまり、外交政策は大きく変わりようがない。そして選挙でもあれだけの票を獲得したということは、大きく方針を変更するという状況ではない。

飯田)民意的にも。

宮家)どなたがなられても、ニュアンスの違いは出るかも知れませんが、日米基軸で、中国に対しては「どう向かって行くか」考えるという感じになるのではないでしょうか。

飯田)10日に特別国会が召集されて組閣になりますので、今週末、週明けには固まって来るというところでしょうか。

 

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