「新型コロナ感染症の位置付け」を考え直す時期に来ている

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月9日放送)にジャーナリストの有本香が出演。政府分科会が新型コロナの感染状況の新たな指標を公表したというニュースについて解説した。

酸素・医療提供ステーションで新型コロナウイルスの抗体カクテル療法を実演する看護師(左)=2021年9月17日、東京都調布市 写真提供:時事通信

政府分科会が新型コロナの感染状況の新たな指標を公表

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政府分科会・尾身会長)医療ひっ迫が生じない水準に感染を抑えるということで、日常生活、社会生活を徐々に回復したいと。これが今回の提案の主たる目的、目標であります。

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政府の分科会は11月8日、感染状況を示す新たな指標をまとめた。新規感染者数などで細かく基準を設けた従来の4段階の「ステージ」から、病床のひっ迫状況を重視した5段階の「レベル」に変更する。

飯田)数値目標が取り払われたような感じで、少し曖昧模糊としておりますが。

保健所の体制は既に崩壊している 〜新型コロナ感染症の位置付けを考え直す時期に来ている

有本)曖昧模糊としているのに、相変わらず感染症としての高い位置付けは変わらない。これが謎ですね。2類相当であるけれど、実際には2類よりもかなり高いわけではないですか。「医療ひっ迫」と言いますが、そもそもの位置付けを変えてしまえば、医療のひっ迫は起こり得ないわけですよね。

飯田)いまは間に保健所が入るという形になります。

有本)そうです。はっきり言ってしまえば、保健所の体制は既に崩壊しているわけですから。

飯田)1年以上前からパンクしていると言われています。

有本)パンクしていますよね。だから東京、大阪ではそれをやる意味がほとんどないのです。

飯田)もう既にお医者さんたちも巡回の医療や、看護師さんなどと地域包括的なことをやり始めている。

有本)もうできてしまっているのですよね。そこも意味がないのではないかと思うので、そろそろ新型コロナ感染症自体の位置付けを考え直す時期に来ているのではないでしょうか。

水際対策をしっかりとして国内では経済生活を取り戻す方向へ進むべき

有本)感染症がそれほど拡大していない地域かも知れませんが、自治体によっては、独自の基準を設けているところもあります。いまのシーズンだと結婚披露宴なども、「こんな形であればやってもいいですよ」というようなガイドラインをかなり具体的に示しています。もう、みんな政府分科会の言っていることをそれほど気にしていないのではないでしょうか。

飯田)「このぐらいであれば大丈夫かな」という相場観が見えて来て……。

有本)もうわかってしまっている。水際対策をしっかりとして、外から新たな変異株が入らないように、政府が閉めるべきときに閉めてくれるのであれば、日本国内では「経済生活を取り戻す」という方向に行くのが普通だと思います。そのために、「この感染症の位置付けをどうするのか」ということです。国内と対外的な対策を分けなければいけないと思いますけれどね。

全体を新たなステージに向けて行くべき

飯田)いままでは「人の流れをとにかく抑えなくてはいけない」ということで来ましたけれど、そろそろ転換してもいい時期ですよね。

有本)「人流が」という意識が最上位に来ていましたけれど、オリンピック以来、納得感のある結果は出ていませんよね。いまは急速に陽性者も少なくなっているわけではないですか。この状況を見ると、一部の変異株については、「日本においては消滅しつつあるのですか?」というような感じもある。そういう意味でも、全体を新たなステージに向けて行くことが必要でしょうね。

飯田)新たなステージに。

有本)日本は島国なので水際さえしっかりしていれば、外から新たな変異株が入って来るという脅威を、ある程度防ぐことができるわけです。そのシンプルな形に持って行くべきではないでしょうか。

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