「スピード感」が足りない 〜第2次岸田内閣発足

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月11日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。11月10日に発足した第2次岸田内閣について解説した。

2021年11月9日、発言する岸田総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/100_kishida/actions/202111/09kaigi.html)

第2次岸田内閣が発足

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岸田総理)国民の声に、これまで以上に耳を傾け、現場で起こっている問題に正面から取り組み、国民の信頼と共感を得ながら、丁寧で寛容な政治を進めて行く。この道以外に国民からの信任を保って行く道はない。そうした覚悟を新たにしながら、第2次岸田政権の政権運営を進めて参ります。

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飯田)衆参本会議での首班指名選挙によって、第101代内閣総理大臣に選ばれました。その後、皇居での新任式、閣僚認証式を経て、第2次岸田内閣が発足されました。顔ぶれは第1次内閣とほぼ同じで、外務大臣だけが林芳正さんに変わったと。これは幹事長人事からの玉突きという形です。

鈴木)考えてみれば、岸田内閣は第2次なのですね。

1日も早く経済対策をつくり、臨時国会を召集して成立させて欲しい

鈴木)第1次から第2次があまりにも時間がなく、その間に選挙があった。しかし、岸田内閣の仕事はこれからですよね。顔ぶれについて、最初は、いろいろな派閥に配慮していて地味だなどと言われていた。その一方で、岸田さんがうまく派閥のプレッシャー、安倍さんや麻生さんの圧力を跳ね除けて、自分の通じる人を据えたとも言われ、いろいろな評価がありました。

飯田)そうですね。

鈴木)大事なのは、この顔ぶれが「どのような仕事をやるのか」ということです。それが選挙を経て、やっといまから始まるのです。皮肉な言い方をすると、約1ヵ月の間、空白だったことにもなるわけです。その間に、本当は進めて欲しかったこともたくさんあります。第5波が収束して来てコロナが落ち着き、国民も少し冷静に対応できたのだけれど、政治空白を早く埋めなければいけない。そのためには、早く経済対策をつくり、1日も早く臨時国会を召集して議論し、成立させる。まずはそれをやってもらいたいです。

スピード感が足りない 〜臨時国会の召集は12月上旬

飯田)本来、誰もがそう思うところなのですが、今回の特別国会は12日までの3日間に過ぎない。補正を審議する臨時国会に関しては……。

鈴木)12月ですよ。

飯田)現在言われているのは、12月3日か6日ごろということです。

鈴木)いまその辺りと言われているけれど、遅くないですか?

飯田)約2ヵ月間で、なぜ準備できなかったのか。

鈴木)閣僚含めて変わるのだから、建前上は、解散して一旦、政権がどうなるかわからない。だからいろいろなことができないと言うけれど、そのタイミングに解散を持って来たわけでしょう。それは自ら解散を打った岸田さんの責任の範囲です。私はスピード感が足りないなという感じがします。

18歳以下への10万円給付に関しても調整に2〜3日を費やした

飯田)コロナ対策に関しては12日に発表があり、19日にも予算の全体像が出て来る。

鈴木)閣議決定したいということですよね。

飯田)18歳以下への10万円の給付金に関してはとりあえず出て来ましたが、与党調整もこれからです。

鈴木)自民党と公明党のすり合わせがある。今回の10万円をめぐっての対応は象徴的だったと思います。なぜ、選挙が終わった段階で揉めているのか。駆け引きもあり、これにも2〜3日ほど時間をかけざるを得ない。そういうことが政治だと言われればそうなのかも知れませんが、私はやはり、全体的なスピードが遅いと思います。岸田さんは口では「いち早く」、「スピーディーに」と言っているのだから、それを実行していただきたい。我々はそこをしっかりと見た方がいいと思います。

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