中国が「ルール同盟」のTPPに入ることはできない 〜APEC首脳会議が閉幕

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月15日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。11月12日にオンライン形式で開かれ、閉幕したAPEC首脳会議について解説した。

習近平主席、SCO・CSTO合同サミットに出席(北京=新華社記者/黄敬文)= 2021(令和3)年9月18日 新華社/共同通信イメージズ

APEC首脳会議が閉幕

日米中や台湾など21ヵ国・地域でつくるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議が11月12日、オンライン形式で開かれ、首脳宣言を採択して閉幕した。

中国の参加によってTPPのルールや仕組みを変えることを容認してはならない

飯田)APECの首脳会議が閉幕しました。オンラインで首脳会議を行ったということですが、岸田総理はそのなかで中国を念頭に、TPPについて「不公正な貿易慣行や経済的威圧とは相容れない協定だ」とけん制しました。また他方、RCEPは来年(2022年)の1月1日、元日をもって発効することになっていますが、この貿易に関しても、中国は覇権を握ろうという動きを見せています。

須田)TPPへの参加は、台湾に対するけん制と見ていいと思います。このまま行くと台湾がTPPに参加してしまうという状況が見えていますから。RCEPの方はどちらかと言うと、関税に重きを置いた自由貿易協定です。TPPはもちろん関税もあるのだけれど、それよりも国対企業あるいは国対国の紛争が起こったときに、紛争解決をどのようなルールでやって行くのかを決めたルール同盟なのですよ。

飯田)ルール同盟。

須田)そのルールに中国の国内法や体制、共産党の一党独裁という体制は馴染みません。馴染むのであれば、「どうぞ入ってください」というスタンスでいいのだと思いますけれどね。最初から除外しなくても、絶対に入って来ることはできない。だからと言ってTPPのルールを変えたり、仕組みを変えるようなことは、絶対に容認すべきではないと思います。

紛争が起きた段階でどこに解決を委ねるのか

飯田)安全保障に関わるところは例外を設けられるという規定があると。中国はそこを念頭にして、TPPを突き崩そうとしているところがありますけれど、あれは「スタートメンバーにだけ適用なのだ」という話になっています。

須田)重要な骨格としては、紛争が起きた段階でどこに解決を委ねるのか。これは言ってみれば国際機関です。中国に対して、「それに耐えられるのですか? 」ということです。安全保障の分野だから自国でやるなどということは許されませんよと。

飯田)国際司法裁の判断ですら破り捨てる国ですからね。

須田)だからその原理、原則さえ崩さなければ、中国がTPPに入って来ることは絶対にできないのです。変に妥協をしてしまうと、ご破算になってしまいますからね。

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