FBIのハッキング被害は「起こるべくして起こった」

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月15日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。米連邦捜査局(FBI)がハッキング被害に遭ったことを発表したというニュースについて解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

FBIがハッキング被害か

米連邦捜査局(FBI)は11月13日、内部のメールシステムからと思われる偽メールが大量に送られたと発表した。

起こるべくして起こった

飯田)アメリカの連邦捜査局(FBI)がハッキング被害に遭ったことを発表しました。こんなことが起こるのかと思ったのですが。

須田)内部のメールシステムからと思われる偽メールが大量に送られて来た。何か情報が流出したとか、システムが改ざんされたということではなく、FBIのシステムにハッキングできることが実証されてしまったということです。

飯田)「俺たちはこういうことができるのだ」というところを誇示すると?

須田)警告なのだと思いますけれども。ただ、「起こるべくして起こった」というのが専門家たちの見方です。

クリーンネットワーク構想

須田)5月に米石油パイプラインがサイバー攻撃を受けましたよね。

飯田)石油の供給が止まってしまいました。

須田)その手の問題がここ近年、トランプ政権時代から相次いでいるのです。ロサンゼルスのバスシステムに侵入されたこともありました。それでバスが勝手に運行されたということはないのだけれど。

飯田)そうですか。

須田)最近のバイデン政権ではこういう用語は使わないのですけれど、「クリーンネットワーク構想」のようなことが起きています。これから5Gや6Gの本格的な時代を迎えるにあたって、「Internet of Things(IoT)」などと言われるように、ありとあらゆるものがインターネットにつながって行く。その代表格が自動運転つき自動車なのだけれど、そういう時代になったときに、ネットワークに侵入される。監視カメラなどがあるではないですか。

飯田)監視カメラ。

須田)監視カメラシステムに侵入して、インターネットシステム、サーバーに侵入して行く、その入り口になるという危機があるのです。そういったところについて、全部綺麗なもの、クリーンなものに切り替えないと、大変なことになってしまうということで、警鐘を鳴らされているのです。なかでも問題なのは、クリーンに対してダーティなものは何なのかということです。

飯田)ダーティなもの。

須田)ICチップや半導体に何らかの仕掛けがあって侵入しやすくなっているなど、いろいろなところに問題点が見つかっています。そういうところに対して、クリーンなものに切り替えて行こうという動きが起こったのです。いまはその過程にあります。現状はどこに穴があるか探して、穴を塞いでいる最中です。そのなかで今回、FBIのシステムに侵入されるという問題が起こったため、メンツが丸つぶれなのです。

熊本にTSMCの工場が建設されたもう1つの理由

須田)そういう状況にあるのではないかと思います。また、熊本にTSMCの工場が建設されました。

飯田)発表になりましたね。

須田)いま自動車業界は半導体不足ではないですか。需給バランスが崩れて不足しているのだけれど、不足分を熊本でつくり、安定的に供給して行くという話だけではなく、そこでクリーンな半導体をつくりましょうということです。先ほども言ったように、自動車は最先端のIoTに絡んで行く工業製品ですから、クリーンな認証が必要な部分になるのですよ。安全であると証明された半導体、ネットワークなどを使いましょう、という話なのです。

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