「マスクを外せない日本人」が経済を回すために必要なこと

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月16日放送)に地政学・戦略学者の奥山真司が出演。内閣府が発表した2021年7〜9月期のGDPが4〜6月期から0.8%減少したというニュースについて解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

7〜9月期のGDP、前の3ヵ月と比べて0.8%マイナス

内閣府が11月15日に発表した2021年7〜9月期の国内総生産(GDP)の1次速報値は物価変動を除いた実質で、4〜6月期と比べマイナス0.8%であった。個人消費は4〜6月期と比べマイナス1.1%であった。

飯田)国内需要は軒並みダメという感じになっていますが。

奥山)メンタリティの話をしたいと思います。「景気は気から」などと言いますが、コロナ時代に慣れてしまい、行動変容が起こったのではないでしょうか。

忘年会・新年会を「開催しない」と答えた企業が70%

飯田)行動変容が起きた。

奥山)2週間くらい前に東京商工リサーチが実施したアンケートで、今年(2021年)の忘年会と来年(2022年)の新年会を「開催しない」と回答した企業は、70.4%だったのです。緊急事態宣言の解除後にアンケート調査したということなのですけれども、どうですか? ニッポン放送の「OK! cozy up!」では忘年会はする予定ですか?

飯田)そのような話は出て来ていませんし、何かあったときにバッシングされるのが怖いというのは、各企業あるのではないでしょうか。

奥山)そうですよね。そういう意味で、我々もメンタリティが変わってしまっているところがあるのです。

飯田)「なぜお酒を飲むのがこんなにも後ろめたくなっているのだ」ということですよね。

「マスクをしなければいけない」という革命が頭のなかに起こった

奥山)飯田さん的には、不満が多々あると思うのですけれども、「やろう」という気にはならないですよね。ウィズコロナが我々に定着してしまって、ある意味で革命に近いことが起こった。我々の頭のなかで、「マスクをしていなければならない」など、1つの行動変容がメンタルの部分で起こったのではないかと思います。

飯田)そうですね。

奥山)特に日本人の場合は、周りの雰囲気に合わせるというところがあります。ラルフ・ピーターズさんという人は、「結局のところ本当の革命は、人間の頭のなかで起こる」と言っています。核兵器のような1つの新しい軍事技術が入って来たときに、核兵器そのものが革命的なのではなく、「それがあるということでみんなの考え方が変わる」ということが最も大事なのです。

飯田)みんなの考え方が変わるということが。

奥山)武器がものすごく革命的なのではなくて、「これは革命的だよね」と「みんなが認識して、合意ができたときに革命が起こる」ということなのです。同じような形で、我々も「マスクをするのが当たり前」という革命が頭のなかで起こり、それによってメンタリティが変わってしまったのだと思います。

飯田)コロナで社会が変わるときに、頭のなかで革命が起こった。

メンタリティが変わり、マスクを外せない日本人

奥山)マスクを外すタイミングが、我々日本人はわかっていないですよね。

飯田)確かに。

奥山)外国のニュースなどを見ると、いまは皆さん完全にマスクを外しています。しかし、「いつ日本は外すのか」となると、我々のメンタリティが変わってしまったので、マスクが外せなくなってしまっているのです。

飯田)1人で土手を散歩していて、周りに誰もいないのに「マスクをしていないといけない」と思ってしまいますね。論理的にはおかしいですよね。

奥山)日本人がマスクを好きだということもありますけれども、外すことができないくらいに、我々の習慣にまで革命の1つが起こったのかも知れません。

経済を回すためには、いまのメンタリティを払拭し、「何がなんでもコロナ前の経済状態に戻してやるのだ」という気合が必要

奥山)経済を回して行くのであれば、ある程度こういうメンタリティを払拭して行かなければならないと思います。もしかすると、「何がなんでもコロナ前の経済状態に戻してやるのだ」という気合が必要なのではないでしょうか。

飯田)縛りをどう吹き飛ばすかというような。

奥山)だから逆に、もう1回革命を起こさなければならないのです。

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