中国とロシアの後ろで独自の動きをするインド 〜ロシア・インドが首脳会談

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月7日放送)に地政学・戦略学者の奥山真司が出演。ロシアのプーチン大統領がインドでモディ首相と会談したというニュースについて解説した。

ロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席(ブラジル・ブラジリア) EPA=時事 写真提供:時事通信

ロシア・インドが首脳会談

ロシアのプーチン大統領は12月6日、インドの首都ニューデリーを訪問し、モディ首相と会談した。今回のインド訪問は安全保障面での連携強化を目指しており、両国初の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)などの会議も実施されている。

飯田)兵器を買うというような話も出ていますが。

どこの国にも従属しない「非同盟」のインド

奥山)インドは戦略的に動いているというか、「誰にもつかない」というやり方です。「非同盟」と俗に言いますが、イギリスに約200年間支配されていた歴史があり、「どの国にも従属しない」というやり方を貫いています。これはその一環だと思います。

中国に対して後ろで手を回すインドとロシア

奥山)ロシアから武器を買っているのですが、ロシアと中国はいま、仲がいいと言われています。実際その点はあるのですけれども、中国に対して後ろでいろいろ手を回しているのが、今回の「インドとロシアの動き」と見ることができるのです。

飯田)後ろで手を回している。

奥山)ロシアはベトナムに最新鋭の潜水艦を売っています。2017年に6隻売り切ったのですけれども、そのベトナムの潜水艦の訓練施設をインドが担当しているのです。インドが「うちの基地で練習しろよ」と。

インドのナレンドラ・モディ首相(インド・ニューデリー)=2019年5月21日 写真提供:時事通信

中国とロシアの後ろで独自の動きをするインド

奥山)実は中国の後ろで、いろいろ動いているうちの1つであると。これだけ見るとインドとロシアは仲がいいし、それと中国が並んで、インドは向こう側なのではないかと我々は思うわけではないですか。西側ではないのではないかと思うのですけれども、意外にその後ろで、インドは独自の動きをしているということが透けて見えて来ます。

飯田)クアッドなどでアメリカに近寄っているようなところを見ると、こういうニュースを見てアメリカは怒らないのか、などと思うのですけれども。

奥山)ところが「反中国」という観点から見ると、実はロシアから最新鋭の装備を買って、タジキスタンにあるインドの基地に置いているのです。

飯田)インドの基地がタジキスタンにあるのですか?

奥山)はい。タジキスタンは中国の裏側にありますから。インドはそこに自分たちの最新鋭の装備を置かせてもらっているような状況なのです。そういう形で、後ろでいろいろやっていることが見えて来ます。

人間関係と似ている部分もある

奥山)見方を変えれば、奥山がここにいます。飯田アナと、番組アシスタントの新行市佳アナが2人で仲よくしています。私は外部の人間で、ゲストとして来ます。そこで新行アナが私に飯田アナの弱点をこっそり教える。「実はあの人、阪神ファンではないのですよ。実はビジネスで阪神ファンをやっているのですよ」と。そういう情報を新行アナが私に教えてくれる、というパターンがあるではないですか。

飯田)なるほど。

奥山)このように国際的に仲よくやっていようとも、後ろでオプションを持つことは悪いことではありません。インドも同じように中国に対抗するという意味で、ロシアと仲よくしているということはあるのです。人間関係と似ている部分がありますよね。

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