北朝鮮拉致問題 解決への「アイデアも熱意も感じられない」岸田総理の所信表明

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月13日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。北朝鮮による拉致問題について解説した。

【全拉致被害者の即時一括帰国を求める国民大集会】挨拶する岸田文雄首相=2021年11月13日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会は12月11日、田口八重子さんの兄、飯塚繁雄さんが体調不良のため代表を退任し、横田めぐみさんの弟で事務局長の横田拓也さんが新代表に就任することを承認した。横田拓也さんは、「なぜ政府が解決できないのか。静かな怒りの気持ちを持って臨む次第です」と話された。

飯田)メールもいただいております。埼玉県越谷市の“ヨウコ”さん、78歳の女性からです。「飯塚繁雄さん、83歳の虚しさはいかばかりかと胸が潰れる思いです。政権が変わるたびに解決の約束を繰り返すのは最後にし、新代表の拓也さんの手に帰還の悲願を勝ち取らせて欲しいと願います。もう時間がありません」といただきました。

あまりにも冷淡な岸田総理の所信表明

須田)いま、臨時国会が開かれている最中なのですが、先だって岸田首相は所信表明演説を読み上げました。あれを見ていると、「なぜ政府が北朝鮮による拉致問題を解決できないのか」がよくわかります。あまりにも冷淡です。

飯田)冷淡。

須田)もちろん、触れられていないわけではないけれども、歴代政権のそのままの文言がそのまま盛り込まれていて、「岸田政権では、こういうやり方でやる」というオリジナルな岸田さんの思いがまったく見られない。今回の所信表明のつくられ方を見ると、すべて省庁に丸投げなのです。

外務省に何のアイデアも熱意もない 〜「一生懸命やります」では解決しない

須田)それぞれが「何を盛り込みましょうか」ということから、そのつぎはぎで所信表明がつくられているのです。そうすると、外務省そのものに何のアイデアも熱意もないというところが、所信表明からリアルに伝わって来ます。これが最大の問題ではないかと思います。

飯田)先ほどのメールにもある通り、「政権が変わるたびに」ということになっています。圧力を掛けるとすると、当然、アメリカの動きも重要になるし、八方手がないところで北朝鮮が日本に頼って来るような状況を、日本としてつくって行かなければならないですよね。

須田)いま言われたようなことをやろうとすれば、相当な覚悟が必要です。具体的に「何をどうやって行くのか」というところを打ち出さなければできません。「一生懸命やります」ということだけでは解決には結びつかない。

日本国内の企業や個人から資金の流れがある

須田)1点、申し上げると、これだけ経済制裁、経済包囲網があるなかで、なぜ北朝鮮という国家が存続できるのか。どこかに漏れがないのか、抜け穴がないのか。あるのですよ、これが。

飯田)抜け穴がある。

須田)日本の国内ではどうでしょう。企業や個人、国連の制裁決議を遵守しているのかどうかというところを見ると、いくつかの漏れがあって、そういう資金の流れがいくつか見て取れるのです。それに対して、なぜそこを摘発するなり、穴を塞ぐことをやらないのか。警察はその辺りについて、公安を中心に把握しているはずなのです。なぜ、それを政府としてきちんと対応しないのかというところが、いちばん大きなポイントではないかと思います。

飯田)そこで「ゴー」を出せるかどうかは、まさに政治の胆力になって来るわけですね。

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