言葉尻をとらえず「提案型」で挑むべし 〜泉新体制の立憲民主党に望むこと

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月24日放送)に元内閣官房副長官・慶應義塾大学教授の松井孝治が出演。泉新体制となった立憲民主党について解説した。

立憲民主党の新ポスターを紹介する泉代表=2021年12月24日午前、国会 写真提供:共同通信社

泉新体制の立憲民主党

代表選挙があり、泉健太氏が新代表に選出され、新しい体制として再スタートした立憲民主党。泉新体制となり、どう変わったのか。

飯田)新体制となり、臨時国会が終わるところまで来ました。立憲民主党は変わりましたか?

松井)変わりはしたのではないでしょうか。ご本人の代表質問もそうでしたし、多少、「提案して行こう」という雰囲気は見えます。

飯田)「野党合同ヒアリングをどうするのか」というところで、政策提案型で切磋琢磨して行くのか、いままで通り、ある意味で言葉尻を捕らえて行くのか。皆さん葛藤があるようですね。

衆議院第16控室 〜合同ヒアリング

松井)泉さんは悩んでいるのではないでしょうか。野党合同ヒアリングは、衆議院の第16控室という部屋で行うのですが、そこは民主党が大事にして来た部屋であり、その部屋で次の内閣の閣議をやっていたのです。

飯田)そうだったのですね。

松井)「自分たちが政権を担ったときに、どういう政策を出すのか」ということを毎週、その部屋で行っていた。英国流に言えば「シャドー・キャビネット」で、閣議と称し、自分たちの政策をつくるということをやっていた場所です。

飯田)自分たちの政策を。

松井)その場所を、いまは野党合同ヒアリングのために明け渡している。役所の課長や課長補佐なども含めて集め、連日、2時間〜3時間ほど厳しい追及をします。象徴的な場所なのです。いままでは政策立案の対案を出すということをしていた部屋で、共産党まで一緒になり、官僚を呼びつける。ときにメンバーを罵るような口調で追及する人もいるわけです。

新しい柱を立てて提案しなければ議論に発展しない

松井)それは1つのやり方であり、行政監視も政党の役割ですが、やはり自分たちの対案を出して、「我々が政権を担ったらこういうことをやるのだ」と言うべきです。かつての民主党は失敗しました。「コンクリートから人へ」ということに対して、いろいろな批判もいただきました。それでも、新しい柱を立てなければいけないと思うのです。

飯田)そうですね。

松井)批判だけして、飯田さんがおっしゃったように、いちいち言葉尻を捕らえてやっつけるというよりも、「我々だったらこうやる」と提案する。柱を立てないと議論は成り立たないのです。あの議論があったから、あるいは「チルドレンファースト」という議論があったから、それを自民党が取り入れて、「全世代型の社会保障」という議論に発展したのです。野党とはそういうものなのです。泉健太さんが党内の求心力をどれだけ維持できるかわかりませんが、ぜひ提案型でやっていただきたいと思います。

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