岸田総理はインドに行って何をするのか 〜3月にインド訪問を調整

ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」(2月21日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。調整に入った岸田首相のインド訪問について解説した。

2022年2月17日、記者の質問に答える岸田総理〜出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202202/17bura.html)

岸田総理大臣が3月にインドへの訪問を調整

岸田総理大臣が3月にインドを訪問し、モディ首相と首脳会談を行う方向で調整に入っていることを複数の政府関係者が明らかにした。日本では2022年春にクアッドの首脳会合が行われる予定で、首脳会談では「自由で開かれたインド太平洋」に向けた協力を確認する予定だ。

新行)2022年はインドと日本の国交樹立70年の節目ということで、実現すれば日本の首相のインド訪問は、2017年の安倍元総理以来となります。

政権発足以来、外交上のポイントを稼いでいない岸田政権

須田)岸田政権は政権発足後、外交上はまったくポイントを稼いでいないのです。何の成果も出していないどころか、マイナスの成果と言っても過言ではない。特に中国に対する融和策は、アメリカの反感まで買うような状況になっています。

新行)中国への融和策が。

須田)経済面、安全保障面で米中が対立し、デカップリングが進むなかで、日本として、どういうスタンスを持つのかというところが曖昧なのです。

新行)そうですね。

須田)それに対して同盟諸国も不信感を持っている。では逆に対露、対中外交が進んでいるのかと言うと、ロシアについてはむしろ後退している。ここで何かポイントを稼いでおかないと、特に日米同盟という枠組みのなかでポイントを稼いで見せなければならない。そのためのインド訪問なのかも知れません。

ポイントを稼ぐためのインド訪問か

須田)ただ、岸田さんとモディ首相の間で人間関係が構築されているのか。安倍さんの場合は運がよかったということもありますが、モディ首相が野党時代からの人間関係なのです。だから日本とインドの外交はスムーズに進んだのだけれど、そういう関係がない岸田首相がインドに行ったところで、どのような成果が出るのか。ただ行っただけということになるのではないかと心配しています。

インドに行って何をするのか

新行)来月(3月)に訪問するというタイミング自体に関してはどうですか?

須田)インドに行くこと自体はプラスなのでしょうけれども、「いまそこですか?」と。ウクライナ情勢で世界が緊迫していて、エネルギー価格の高騰による物価上昇もあり、物資が不足しているなかで、インドに行ってどのような成果を出すのか。他にやるべき外交があるのではないでしょうか。

新行)インドに訪問した際、テーマになるのはウクライナ情勢ですか?

須田)インドとロシアの関係性ということを考えるのかも知れませんが、テーマが明確ではないのです。「インドに行って何をするのか」と。どういう成果を出すのか。ただ行っただけ、ただ会っただけ、ただ会談を持っただけということになりかねないのではと思います。具体的な課題や懸案があって、それを解決するために行くわけではないですからね。

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