ロシアの軍事侵攻下、いま行うべき中国への対策「2つのポイント」 〜約7時間に及んだ米中高官会談

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月15日放送)に経済アナリストのジョセフ・クラフトが出演。3月14日にローマで行われた米中高官会談について解説した。

政協全国委、新年茶話会を開催(北京=新華社記者/鞠鵬)= 2020(令和2)年12月31日 新華社/共同通信イメージズ

米中高官会談

米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は3月14日、ローマで中国の外交担当トップ、楊潔?(よう・けつち)共産党政治局員と会談し、ウクライナに侵攻したロシアと中国の協力関係に「深い懸念」を表明した。

飯田)アメリカのサリバン大統領補佐官と、中国の外交トップである楊潔?政治局員が会談しましたが、あまり内容が出て来ないですよね。

中国の姿勢がロシア抑止に重要 〜ロシアの侵攻が台湾有事にも直結する

クラフト)7時間も話した割に、はっきりした結論が出ていません。そこは双方の駆け引きがあるのでしょうけれども。中国の立ち位置や姿勢が、今回のロシア抑止にとって極めて重要です。

飯田)そうですね。

クラフト)もう1つ大事なのは、中国がロシアによる一連の侵攻をどのように見ているかということです。それが将来のアジアの安全保障、つまり台湾有事にも直結すると思いますので、注視して行かなければなりません。

飯田)ロシアに対して、特に西側諸国がやっている経済制裁など。

中国に対する2つのポイント

クラフト)2つポイントがありまして、1つは経済制裁が効果をあらわすには時間がかかります。その効果を緩和するような、ロシアに対する中国のサポートをいかになくすか。時間稼ぎをされると、西側諸国の団結が弱まって来ますから、なるべく早く効果を上げて行くというなかで、中国がどこまでそれを阻止するのか、しないのかということです。

飯田)中国がロシアのサポートをするのかどうか。

クラフト)そしてもう1つは、中国から見て、今回「この程度だったら俺たちも大丈夫だな」と思っているとしたならば、今度は中国が台湾に侵攻する可能性が出て来ます。逆に、中国が「これはまずいな」と思うくらいの対策をしないと、将来の抑止になりません。

飯田)侵攻すれば痛い目に遭うのだと。

クラフト)いろいろな意味で、ウクライナとロシアとの停戦協議も重要ですけれども、今回の米中の協議は同様に重要な会談だったと思います。

アメリカからハッキリとしたメッセージを中国に伝えるべき

飯田)この直前にロシアが中国に対して、武器供与を求めて来たという報道が、欧米メディアで関係者のリークとして出ています。

クラフト)エネルギーとしてガスを買うところまでは許せたとしても、武器供与まではとてもではないけれど容認できません。大事なステップは、今回は結論が出なかったようですが、少なくともアメリカとして「ここまでやったら、これをやるよ」というハッキリとしたメッセージを、非公式でもいいのでしっかりと伝えておく必要があります。

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