ロシアの『古い形の戦争』を『新しいデバイス』で目撃する新しい形の戦争 〜ウクライナ侵攻

イギリスに滞在している慶應義塾大学教授で国際政治学者の細谷雄一氏がが3月16日、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』(朝6時〜)に出演。ウクライナへの侵略を続けるロシアに対し、ヨーロッパ各国のリアルな動きや今後の見立てを語った。

Russia Invades Ukraine: Bombs, Missiles then Army Invasion February 24, 2022, Kyiv, Ukraine: Massive explosion in Ukraine‘s capital city, early Thursday. Russia invasion began Wednesday, February 23, 2022. Russia start bombing the second-largest country by area in Europe, after Russia, which it borders to the east and north-east multiple areas of Ukraine and Soviets sent already 100 cruise missiles in first few hours of the war. Country shares borders with Belarus to the north; Poland, Slovakia, and Hungary to the west; Romania and Moldova to the south and have a coastline along the Sea of Azov and the Black Sea. Spanning an area of 603,628 km2 (233,062 sq mi). Population of 43.6 million, Ukraine is the eighth-most populous country in Europe. The nation‘s capital and largest city is Kyiv. (C) Ukrainian President‘s Office via ZUMA Press Wire/共同通信イメージズ

細谷氏の出演は日本時間16日朝7時過ぎだったが、その4時間前から、ウクライナの首都キエフは、危険な状況にあるとして、35時間外出禁止令が敷かれていた。

細谷氏は、今回のロシアによるウクライナ侵略について「これほど純粋であからさまな侵略戦争を第2次世界大戦以降、我々は見たことがなかった」と切り出すと、「このロシアの侵略戦争は、ハイテク戦争という大方の専門家の見方を裏切り、精密誘導ミサイルを使わない大胆な無差別爆撃で多くの死傷者が出るという古い形の戦争となっている」と現状を説明。その一方で、「SNSという新しいデバイスで、職業“戦場カメラマン”ではなく多くの市民がスマホで戦場カメラマンとなり、世界中に送っている。その残酷な戦争を我々が遠くに居ながら目の当たりにするという構造になっている」と語った。

また、「仮にキエフを制圧した後、ロシアは何を目標に掲げているのか」という質問に対して、細谷氏は「プーチンは2〜3日で終結すると見ていたのではないか。これが長引いたときの“プランB”を持っていなかったと見ている。よって今行っているのは、プーチン氏にとって想定外の戦争だろう」と見立てるとともに、「場当たり的な戦術で、考えられないような旧式の戦車・装備を使っている。後に引けなくなったプーチンは、かつて自分が経験したチェチェン型とシリア型を繰り返すしかなく、国際法を無視した徹底的な破壊を行うことになっているとみられる」と分析した。

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