ロシア軍の将官の戦死が相次ぐも、最前線の様子がプーチンに届かない「機能不全」

自衛隊の前統合幕僚長の河野克俊(かわの・かつとし)氏が3月24日、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』(朝6時〜)に出演。ロシアのウクライナ侵略から1か月、軍事のプロから見た、プーチン・ロシアの現在の戦況について語った。

2022年2月7日、モスクワでの記者会見に臨むロシアのプーチン大統領(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

ロシアのウクライナ侵略から1か月、パーソナリティの飯田浩司アナウンサーが、軍事のプロからの視点で見る現在の状況について質問すると河野氏は「プーチン大統領は、ウクライナ侵攻を短期で治める腹づもりでいたので、長期になり、目論見が違っている」と分析。さらに、ロシア軍は後方支援が追いついていないとし、「(ロシアは)機能的に作戦遂行ができていない」との考えを示した。

また、河野は「戦いは兵力数と装備の差ももちろんあるが、最終的には人間同士。ウクライナにとって完全に祖国防衛戦争。ロシア兵にとっては自分たちがどうしてここにいるんだという感じになっているんじゃないかと思う」と戦いの本質について言及。軍の最高指揮官でもあるプーチン大統領とロシア軍とのコミュニケーションがとれておらず「最前線の様子が大統領に伝わっていないので は」と分析するとともに、「(ロシアの)中将、少将クラスが殺害されているのも異常。軍として機能していない」と語った。

自衛隊前統合幕僚長 河野克俊氏

最後に河野は台湾有事についても言及。ウクライナにおいて、アメリカが核戦争の可能性を考慮して軍事介入しなかったことに触れ、「これを中国は見ていると思う。核戦争をちらつかせたらアメリカが動かないと中国が解釈したとしたらこれは良くない」と台湾有事における影響について危惧した。

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