ロシア・ウクライナ4回目停戦交渉を『大きな進展』と見るのは“早計”……鶴岡路人・慶応大准教授

国際安全保障とヨーロッパ政治が専門の慶應義塾大学総合政策学部准教授・鶴岡路人が30日、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』生出演。終了したばかりのロシア・ウクライナの4回目停戦交渉について解説した。

<左>Russian President Putin Meets with German Chancellor Olaf Scholz February 15, 2022, Moscow, Moscow Oblast, Russia: Russian President Vladimir Putin comments during a joint press conference with German Chancellor Olaf Scholz, following bilateral talks on the Ukrainian crisis at the Kremlin, February 15, 2022 in Moscow, Russia.  ?? Sergey Guneev/Kremlin Pool/Planet Pix via ZUMA Press Wire 写真提供:共同通信社 /<右>キエフで、現在の状況を説明するウクライナのゼレンスキー大統領(ウクライナ・キエフ) AFP PHOTO /UKRAINIAN PRESIDENCY PRESS OFFICE  写真提供:時事通信社


日本時間の3月29日(火)夜、ロシアとウクライナの代表団は、トルコのイスタンブールで対面式で停戦交渉を行った。明けて30日、停戦交渉の成果について日本の新聞・テレビなどのメディアは「前進」「進展」といった言葉を使用し、「首都キエフなどの攻撃を大幅に縮小」といった言葉が躍ったが、鶴岡は別の見解を示した。

慶應義塾大学総合政策学部准教授・鶴岡路人

鶴岡は「攻撃を縮小したところで、部隊が撤退しない限りいつでもロシアは攻撃を再開できる」と、部隊がどう動くのかをしっかり見ていく必要があると指摘。ウクライナの中立化について、ゼレンスキー大統領はNATO加盟を断念する代わりに、「第3国による安全を保障する新たな枠組みを求めている」としたうえで、その先の道筋について「その新たな枠組みに実行力があるとすれば、究極的には安全保障条約になってしまう。すると、ロシアが求めている『中立化 』にはならない」と語り、折り合える場所についてまだまだ 課題が多いとの見方を示した。

ハドソン研究所研究員・村野将

番組には、ハドソン研究所研究員で、アメリカの国防政策、核・ミサイル防衛を含む拡大抑止政策に詳しい村野将がアメリカから電話で出演。鶴岡氏のコメントに補足して、「停戦交渉と言っていても、ロシアにとっては『リロード』 =弾薬の再装填の為の時間稼ぎという意味なのではないかという皮肉さえワシントンでは聞かれる」との見方を紹介するとともに、停戦交渉の枠組みの中で「中立化」「核・生物化学兵器の抑止対策」については大きな問題をはらんでいるという認識を示した。

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