追いつめられるロシア軍上層部 化学兵器使用の局面はプーチン大統領の「政治的判断」

軍事ジャーナリストの黒井文太郎が4月13日(水)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。ロシア軍のマリウポリにおける化学兵器使用の可能性、使用する場合の局面について言及した。

モモスクワ近郊ノボオガリョボで、オンラインの安全保障会議に臨むロシアのプーチン大統領(ロシア・モスクワ近郊ノボオガリョボ) AFP=時事 写真提供:時事通信

モスクワ近郊ノボオガリョボで、オンラインの安全保障会議に臨むロシアのプーチン大統領(ロシア・モスクワ近郊ノボオガリョボ) AFP=時事 写真提供:時事通信


4月11日、ウクライナ軍の部隊がSNSで「ロシア軍が有毒物質を使用した」と発信したが、アメリカ国防総省のカービー報道官やイギリスのトラス外相は確認できないとして、引き続き状況を注視する方向を示した。

これについては黒井も「化学兵器を使用したと断定はできない」とし、その理由について「情報ソースが一つであること」を挙げた。また「ロシアが化学兵器を使うとしたら、どういった局面か」との飯田アナウンサーの質問に対し、黒井は「普通の爆撃や砲撃に効果がなく、相手が地下や塹壕に隠れているような場合、化学兵器は有効になる」と指摘。化学兵器は効果が高く、インパクトの強さから、「政治的な意味合いが大きく、プーチン大統領の判断になる」との見方を示した。黒井文太郎氏黒井はこれまでシリアにおけるロシア軍の攻撃についても取材を重ねてきたが、ロシア軍の化学兵器使用についてこれまで「チェチェンやシリアでは民間人に対し、化学兵器使用が常套手段だった」と述べ、使用には「上層部の焦りもあるのではないか」とした。

黒井文太郎

またロシア軍が総司令官として任命したドボルニコフ将軍については、「早い段階からシリアの民間人に、焼夷弾やクラスター弾を躊躇せず使う人物」とし、この任命については「散らばっていた戦力を一本化し、総力を結集した地上部隊同士の戦闘になる」と語った。そのうえで黒井は「対するウクライナは装甲車や大規模な火力が必要となり、ここ1〜2週間が正念場」と分析した。

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