中国軍による領空侵犯への警戒が必要  日本の安全保障に危機を招く『国際法の慣習』

元航空自衛官で評論家の潮匡人氏が5月9日(月)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。沖縄南方に展開している中国軍の空母「遼寧」で、艦載の戦闘機やヘリコプターの発着艦が5日連続で確認されたことについて解説した。

クズネツォフ級空母「遼寧」搭載戦闘機 出典:統合幕僚監部ホームページ 報道発表資料(https://www.mod.go.jp/js/Press/press2022/press_pdf/p20220508_01.pdf)


太平洋に展開している中国軍の空母「遼寧」での戦闘機などの発着艦は今月3日から5日連続で確認されている。潮氏は「我が国にとって直接的な脅威・問題は、仮に中国の空母が日本の領海に入ってきて、戦闘機などの発着艦が行われた場合、飛び立った瞬間に、自動的に“領空侵犯” になってしまうこと」と指摘。

国際法上、どの国の領海にも無害通航権があり、沿岸国に対して無害な通航は自由に認められているが、領海の上の領空は排他的かつ完全な主権が認められているので、今回のような軍用機については「警告をしても従わない場合、撃墜してもよい」というのが国際法の慣習となっている。潮氏は「今後、領海内で発着艦が行われ、領空侵犯された場合の日本の安全保障を危惧している」と話した。

潮匡人氏

また、「中国の3隻目となる空母が今年中にも進水する見通しがある」との報道を受け、さらなる警戒を指摘。潮氏は「3隻目の空母はカタパルト方式が採用されるとみられている。その場合、空母「遼寧」のスキージャンプ方式とは異なり、燃料や兵器を搭載した重い機体でも発艦ができるようになる。このような空母が投入されると、警戒すべきは領空侵犯だけに留まらなくなる」と、日本の安全保障に危機感を示した。

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