林外務大臣の韓国訪問は適切か ~日韓間のさまざまな懸案事項が未解決のなか

元航空自衛官で評論家の潮匡人が5月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。林外務大臣の韓国訪問について解説した。

オンラインで開催された「中央アジア+日本」対話・第8回外相会合に臨む林芳正外相=2022年4月15日午後3時59分、東京都千代田区の外務省(代表撮影) 写真提供:産経新聞社

林外務大臣が韓国訪問

林芳正外相は5月9日、尹錫悦次期大統領の就任に合わせ、特使として韓国を訪問する。林外相は2日間の滞在中に尹氏とも会談し、岸田文雄首相の親書を手渡す。

飯田)就任式は明日(5月10日)ということで、外相候補とも会談する予定のようです。この間は政権移行チームと会うなど、歓待をしていましたね。

潮)そうすべきかどうかについては、自民党内でも異論があったようです。いずれにせよ、向こうから来られたということに対して、日本としては相応の儀礼を持って迎えたということなのだろうと思います。

日韓間のさまざまな懸案事項が未解決のまま ~日本の外務大臣が訪問するべきか

潮)私は林さんと、実は20代のころからお付き合いさせていただいているので、頑張っていただきたいと個人的には思っています。ただ、我が国が外務大臣を今回訪問させるべきなのかどうかについては、他の国がどうしているのかを参考にしながら決めてもいいのかも知れません。

飯田)日本の外務大臣が訪問するべきかどうか。

潮)「これが正解だ」というものはもちろんないのでしょうが、例えばアメリカの外務大臣に相当する国務長官が、訪問をするのかどうか。また、日本と関係の深い主要国の対応はどうなのか。いま報道されている範囲で比べてみると、少し日本の姿勢が前のめりのようにも見えます。もちろん、肯定的な側面から評価することも可能なのだろうと思いますが、日韓間のさまざまな懸案事項が解決されていないなかで、日本から前のめりになっていくということについては、おそらく今後異論も出てくるのだろうと思います。

アメリカはハリス副大統領の夫が訪韓

飯田)アメリカは「セカンドジェントルマン」という表現で、カマラ・ハリス副大統領の夫が派遣される予定です。配偶者が行くというのは、1つ格を落とすということですか?

潮)もちろんそうです。

飯田)そのような手があるのだと思ったのですが、なかなか日本では配偶者が行くという形に変えることはないですよね。

潮)私もニュースを聞いたときに、そういえば昔、安倍昭恵さんが公人なのかどうか国会で議論していたことを思い出しました。少なくとも国際法上は何らかの権限を帯びる存在にはなり得ようもないので、きちんと総理、あるいは大統領の特使として派遣されるということであれば、また別なのかも知れません。アメリカとしては、お茶を濁したということではないでしょうか。

アメリカと同等の形でもいいのでは

飯田)それは文在寅政権での流れや、中国寄りの政策を取ったことをまだ冷ややかに見ているということですか?

潮)そう思います。特に北朝鮮の動きなども見ながら、アメリカとしては少なくとも韓国に対して、ある一定の不信感を抱いているということも事実です。我が国に至っては、火器管制レーダーを照射されてからまだそんなに日が経っておらず、その問題もまだ解決していません。もちろん外交なので、喧嘩を売るのはどうかと思いますが、少なくとも、その辺りはアメリカと少し肩を並べるような格好で臨んでもいいのではないでしょうか。

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