プーチンは想定外だった北欧2国NATO加盟「トルコがどんな態度をとるのかで決まってくる」その理由を辛坊治郎が解説

キャスターの辛坊治郎が5月16日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。フィンランドとスウェーデンのNATO加盟について解説した。

フィンランドのニーニスト大統領、ロシアのプーチン大統領(ゲッティ=共同)写真提供:共同通信社

フィンランドのニーニスト大統領とマリン首相が15日、NATO(北大西洋条約機構)への加盟を申請すると正式に表明した。スウェーデンの与党・社会民主労働党も15日、NATOへの加盟を支持すると表明した。スウェーデンのアンデション首相は15日にも加盟申請の方針を発表するとみられる。こうした中、NATO加盟国のトルコがフィンランドとスウェーデンの加盟に難色を示している。15日のNATO非公式外相理事会でも協議されたが、加盟を支持するアメリカやヨーロッパとのずれを埋めるには至らなかった。

辛坊)本当にプーチンにとって全く想定外のことが起きているのは、とにかくウクライナがNATOに近づくのが嫌だといって始めた侵攻だけど、その一方で、今まで中立、NATOにも属さないし、資本主義・民主主義・自由主義の国だけどNATOには入らないよと、ソ連やロシアの顔を立ててきたスウェーデンとフィンランドが、ここへ来て立て続けに今のニュースのようなNATO加盟の動きを見せていることです。

フィンランドとスウェーデンでどんな差があるかというと、フィンランドはNATOへの加盟申請を正式表明です。政府としても加盟申請しますというところまで発表しました。スウェーデンはその一つ手前で、スウェーデンの与党はスウェーデンが加盟することを支持するということです。スウェーデンとしては今後加盟申請を表明する。

その後でフィンランドもスウェーデンも加盟をできるかどうかというのは、NATOに既に入っている全部の国の全会一致の承認を得なければいけないのです。基本的に加盟するときにちゃんとした民主主義国とか、自由がちゃんと認められていますとかも審査の対象になるのだけど、スウェーデンにしろフィンランドにしろ、そういう意味でのハードルは非常に低いんですよ。国際社会がどこも認めている。フィンランドもスウェーデンも自由主義民主主義がしっかり担保されている国だということでNATOの加盟資格は満たしている。

だけど、ここへ来て、既にNATOに入っているトルコが、最初からの加盟国ではないけど比較的早期にNATOに入っているんです。そのトルコは今エルドアン政権でかなり独裁色の強い、たぶん今の加盟水準だったら入れてもらえないのではないかぐらいの状況なのだけど、かなり早い段階で加盟しているから当然加盟国としての権利はあるわけで、今回スウェーデンとかフィンランドが入りたいって言ったときに「いやフィンランド・スウェーデンはわが国のクルド人のための組織を応援しているから入れてやらない」というかもしれない。

クルド人というのは今、全世界の民族の中で国を持たない最大民族ですが、このクルド人の独立をずっと求める運動があって、フィンランドもスウェーデンも独立運動を応援している。トルコにしてみれば自分の国で要するにまあ領土分割みたいなことになるもしれないから認められない。だから今後、フィンランド・スウェーデンの加盟に関しては、トルコがどんな態度をとるのかで決まってくる。そんな状況です。

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