このタイミングの3発のミサイル発射は米国へのメッセージではない むしろ制裁強化を恐れる北朝鮮の「基本戦略」

軍事ジャーナリストの黒井文太郎が5月26日(木)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。前日、バイデン大統領の帰国に合わせたように発射された北朝鮮の弾道ミサイルについて言及し、アメリカをむしろ刺激しないために、この時期のミサイル発射になったと解説した。

短距離弾道ミサイルとみられる「新型戦術誘導兵器」の発射実験を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(手前)。朝鮮中央通信が2022年4月17日に配信した(朝鮮中央通信=共同) 写真提供:共同通信社


黒井は、前日北朝鮮から発射された弾道ミサイルについて言及し、最初に発射されたのは、ICBM(大陸間弾道ミサイル)で2発目は失敗、3発目は北朝鮮が極超音速ミサイルと呼ぶ、低空の「滑空ミサイル」の可能性が高いと明言した。様々なミサイルを発射する意味としては、訓練や、より多くのミサイルを試すという軍事的な確認だと分析。

さらに、バイデン大統領帰国のタイミングでの発射については「アメリカに対するメッセージみたいなことを韓国のメディアや研究者が良く言うが、過去にもアメリカ大統領を狙ったタイミングでの実験はない」と断言。むしろ制裁強化を恐れて、アメリカを刺激しないのが北朝鮮の基本戦略であり、バイデン大統領が日本から離れたタイミングでの発射になったと解説した。

そして、懸念される核実験について黒井は「今はウクライナ情勢もあるため国連の安全保障理事会で制裁が決議されない。今がチャンスだということで、ロシアによるウクライナ侵略が始まったタイミングで北朝鮮は核実験施設の工事を始めた」と指摘した。

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