公明党・山口代表 「エネルギーのイノベーションは積極的に進めるべき」

公明党の山口那津男代表が6月24日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。参院選において争点となる物価高や中国への対応について語った。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

物価高にどう対応するか

6月22日に公示された参議院選挙は、7月10日に投開票を迎える。同番組では、選挙期間中各党の代表や党首、幹部に党の公約や参院選の戦い方などを訊く。今回は公明党の山口那津男代表。

飯田)参議院選挙が22日に公示されました。まずは神奈川県の桜木町で山口代表の第一声がありました。一昨日(22日)、昨日ときて、聴衆の皆さんの表情、手ごたえはいかがでしょうか?

山口)かなり盛り上がってきている感じがいたします。特に物価高の対応に対する関心がとても高いように思います。

インフレ対策

飯田)野党側からは「岸田インフレではないか」というような批判も出ていますが、公明党としては、どのような処方箋を出そうと考えていますか?

山口)緊急の対策をしっかり行う。エネルギーや食料品の値上がりを抑制する対応策を行う。それから、この先いろいろな変化が出てくる可能性がありますから、財源的に補正予算で予備費を5.5兆円用意して、いかなる事態にも機敏に対応できるようにする。そこから同時並行で、その先は賃上げを促進していくということ。これで対応していく、機敏に先手を打っていくことが大事です。

輸入品に関する物価抑制について

山口)緊急支援策は既に予備費を活用して、エネルギーの増加を抑えるために6月から9月まで財源を用意しました。これで(ガソリンについては)200円を突破するような勢いを、170円程度に抑えています。

飯田)1リッターあたり。

山口)小麦の値段なども、売り渡し価格を4月に決めました。次は10月なので、9月まで現状が据え置かれるということになります。10月には、その状況を見ながら、政府のお金をつぎ込んで、価格の急激な上昇を抑制したいと考えております。

賃上げについては第三者委員会をつくり、客観的なデータを参考に政労使合意してもらう

山口)賃上げについては、まずは税制や予備費、最低賃金の引き上げなどを通じて、上がる流れをつくり出すということ。それから持続的に進んでいくように、公明党が提案していますのは、政労使の合意に基づいて学者やエコノミストなど中立的な第三者を交えた「第三者委員会」をつくり、客観的なデータに基づいた賃金水準を示していただく。これを参考に、政労使に合意してもらうと。これを継続的に重ねていきたいと思っています。

独占禁止法の徹底、取引関係が協調的なところには補助金を 〜中小企業の賃上げができるよう促進する

飯田)公明党の支持者の方々のなかには、中小企業を経営されている方もいらっしゃいます。「賃金を上げようと言っても、まず売り上げが立たなければ難しい」という声も、代表には届いていると思いますが。

山口)例えば下請け関係のなかで、買いたたきを防止する独占禁止法などが徹底されるような措置を取るとともに、今度は取引関係が協調的に、「仲よくやっていきましょう」というところには補助金を使って、中小企業・下請けの方の賃上げができるように、また転嫁できるように促進していくことを合わせてやっていきたいと思っています。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

企業に蓄積されている内部留保を賃金にも振り分ける 〜中小企業にも広げるためにさまざまな施策を行う

山口)過去を振り返ると、なかなか賃金を上げられない事情がありました。バブル崩壊以後、3つの過剰と言われて、それが解消されたのは2005年です。そのあとリーマンショックが起き、東日本大震災が起き、新型コロナのパンデミックが起き、いろいろとできないことが重なりました。

飯田)そうですね。

山口)しかしいま、コロナ禍を脱出して、内部留保が企業には蓄積されていますから、これを賃金にも振り分けていく。現に今年(2022年)の春闘では2.09%引き上げられ、夏のボーナスは13.81%と過去最高です。現象としては大企業中心ですが、この状況下でも賃上げが行われている。これを中小企業にも広げていくために、税制、補助金、最低賃金、また政府で決める公定価格などを刺激して流れをつくり出す。賃上げができれば、消費にも回る、これが好循環につながっていくようにしたいと思います。

飯田)なるほど。

山口)中立的な第三者委員会による客観的なデータに基づいて、望ましい賃金の水準を出していく。それが見える化されて、納得ずくでみんなが決めていくという流れになることが望ましいと思います。

再生可能エネルギーを活用して安定供給を図る 〜立地地域の理解と協力が得られるのならば原子力発電所の再稼働も

飯田)物価高に関して、特に輸入品の物価の価格抑制というお話がありましたが、寄与率で分析すると、エネルギー価格の上昇がかなり厳しくなっている。日本全体のエネルギーミックスの見直し等をしないと、小手先ではなかなか難しいのではないかということもありますが、原子力等々も含めてこの辺りはいかがでしょうか?

山口)供給力を安定させていくというのは、とても大事なことです。また一方で、気候変動のもとで、G7での大きな合意というものもありますから、エネルギーミックスはバランスを取りながらやっていく。原子力についても、短時間で大量の電気を起こすというのは利点ですが、一方では、安全性の確保も重要です。この厳しい安全基準を満たして、立地地域の理解と協力を得られるなら、再稼働を認めてやっていくべきだと思います。

飯田)再稼働を。

山口)しかし新規の立地というのは、なかなか国民の理解を得られませんから、長い目で見ると、既存の原子力発電所も耐用年数に至ってしまうということもあります。それで安定供給が損なわれるのは困ります。そこで再生可能エネルギーなどを大いに進めていく必要がある。安定供給、安全な供給をバランスを取ってやっていくということが大事だと思います。

エネルギーのイノベーションは積極的に進めるべき

飯田)再生可能エネルギーを増やすとなると、系統の安定なども考えなければいけない。例えば蓄電池に積極的にお金をかけるというような、イノベーションについてはどうお考えでしょうか?

山口)それも積極的にやるべきだと思います。水素、アンモニアの利用、蓄電池、その他ですね。これをやっていかないと将来の安定供給は確保できません。

飯田)積極的に。

山口)また、この分野で新しいことに挑戦していくことが、競争力を生み出すという面もあるわけです。また無限の資源を活用していくことにもつながります。いまのように原油や、原子力の元になるウラニウムなど、特定の資源に依存していることの方が、将来はリスクになるのではないかと思います。

中国への対応

飯田)中国にはどう対応していくべきだとお考えですか?

山口)言うべきことをしっかり言うとともに、対話によってお互いの緊張を和らげ、あるいは中国にしかるべき責任を国際社会で果たすようなことを求めていくことが大事だと思います。そのためには、対話をしないことには進まないと思います。

飯田)対話はするけれども、「仲よく一辺倒」ということだけでもないということですね。

山口)それだけでもいけませんね。備えということもしっかりやっていかなければなりません。また、一方的な現状変更に結びつくような振る舞いがあるとすれば、それはきちんと指摘しなければならないと思います。

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