経済制裁で痛んでいるはずのロシア経済だが、「戦争特需で実はかなり儲かっているという見方もある」辛坊治郎が解説

キャスターの辛坊治郎が7月7日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ウクライナ侵攻を続けるロシアの戦況について言及した。

2022年4月25日、モスクワでの会議に出席するロシアのプーチン大統領(タス=共同) 写真提供:共同通信社

2022年4月25日、モスクワでの会議に出席するロシアのプーチン大統領(タス=共同) 写真提供:共同通信社

ロシア国防省は6日、ウクライナ東部ドネツク州でアメリカがウクライナに供与した高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」2基とハイマース用ロケット弾を保管する弾薬庫2カ所を破壊したと発表した。この発表を受け、ウクライナ軍は「でっち上げだ」と否定している。

辛坊)最新のニュースでは、ロシア議会が、ウクライナに侵攻した軍の活動を支えるため、「特別措置」発動の権利を政府に与える法案を、あっという間に可決させました。どういう法律かというと、政府が企業に指定した量と金額で物品を納入するよう義務付けることが可能になります。要するに、物品の徴用みたいなことができるということですね。また、労働者の残業や夜間労働、休日出勤も政府が指示できます。国民総動員法みたいな感じですね。欧米メディアは、事実上の「戦時経済体制」への移行だと報道しています。

ロシアでは武器弾薬がなくなってきているため、武器弾薬の増産態勢に入って、人手も必要になっていることがうかがえます。そうなると、なかなか読めないことがあります。ロシア経済は、西側諸国の経済制裁により相当痛んでいるだろうと一般的には思えます。ただ、ロシアは産油国であり、インドをはじめ西側の制裁に同調していない国が積極的に買っているという現実もあります。原油価格は高騰しており、ロシアが高値で原油を輸出できると考えると、実はかなり儲かっているという見方もあるんです。戦争特需ですね。

ロシアで武器弾薬が枯渇し始めているのは事実でしょう。ロシアは戦車「T62」を最前線に投入しています。T62は名前から分かるように、1960年代の主力戦車です。設計は50年代で、70年代には生産が終わっています。いくら頑丈にできているとはいえ、そんな古い戦車を最前線に投入しているようでは、どうなんでしょうね。ウクライナのショッピングセンターに撃ち込まれたミサイルも、80年代前半頃までに開発された空対艦ミサイルでした。こうした状況を踏まえ、戦況をどう読み解くかが難しいところです。

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    そりゃまあ政府から発注を受けた企業自体は見かけ上儲かってるかもしれないが、外国の戦争からの受注じゃないわけでね。ロシア政府からの支払いがなければ、なんにもならない。 どこの国でも戦争中は統制経済でなんとでもなる(竹槍部隊でも戦争自体は継続できる)が、問題は終わった後。 ウクライナに「勝利」したって、占領地の再建や維持運営にも莫大なカネがかかるのに収益はない。農業国で資源もあるから、国民は飢えはしないだろうが、他に産業が何もないロシア。経済規模は更に縮小し、19世紀の暮らしが待っとるだろうよ。

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