安倍元首相銃撃事件 警備不備の背景に“別件の不祥事”  須田慎一郎が独自取材をもとに批判

ジャーナリストの須田慎一郎が7月28日(木)、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。安倍元首相銃撃事件に関する警備体制の不備を、独自の現場取材をもとに批判した。

【安倍元首相銃撃】会見冒頭に一礼する奈良県警の鬼塚友章本部長=2022年7月9日午後6時0分、奈良市の奈良県警本部 写真提供:産経新聞社

須田は、安倍元首相が銃撃された当日、日のあるうちに東京から現場入り。生々しい血痕が残る近鉄大和西大寺駅前や、山上徹也容疑者の自宅などを取材したと語った。

須田によると、前々から、奈良県警本部と事件現場を所管する奈良西警察署による「不祥事の報告」の記者会見が、この日に予定されていたという。その不祥事とは、今年1月に公表された、奈良西署内での拳銃の弾5発紛失という内容に関するもの。当初署員による窃盗だとされていたのが、弾の新旧交換時の数え間違いだったことが判明したという内容だった。

この一連の流れを記者会見する準備に追われていた前日に、安倍元首相の現地入り決定の情報が入り「どうしよう、そんな余裕ないぞ」というなかで、慌ただしく警備対応が進んだと語った。当日の午前中に了承された警備計画書は、少し前に選挙運動のため訪れていた、自民党の茂木敏充幹事長の際の書類を書き換えたもので、須田は警備計画がずさんであったことを指摘した。

また、実際に銃撃現場を訪れた印象として、当初山上容疑者が立っていた、背後の歩道部分から安倍元首相までの距離は、映像や写真で見るよりも「はるかに距離感がある」とし、銃撃場所まで移動するのに約9.5秒かかったと明かした。これに対し辛坊は「その間に誰か止められたはず」と憤った。

さらに須田は「今、裏を取っている最中」と断ったうえで、本来現場に詰めているはずの、警備の指揮者である警備課長が見当たらなかったと言及。指揮者不在で、情報伝達により混乱をきたしたのではないかとも指摘した。

須田はこの日の警察の動きについて「そういうことに配慮するよりも、きょうの午後の記者発表」だったと締めくくった。

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